「ゲノミクス」の版間の差分
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ポストゲノムプロジェクトのゲノミクスとして、さまざまな生物種のゲノムを比較することで、[[進化]]の解明を試みる[[比較ゲノミクス]]や、[[RNAi]]などによる遺伝子阻害から、全体論的な機構解明を行う機能ゲノミクスなどがある。ゲノミクスでは[[バイオインフォマティクス]]や[[遺伝学]]、[[分子生物学]]をツールとして用いるとともに、[[システム生物学]]のツールとしても用いられる。またゲノミクスは医療の分野に新たな治療法を提供してきている([[ファーマコゲノミクス]])。食品(ニュートリゲノミクス)や農業の分野へも応用される。
== ゲノム解析 ==
{{Main|ゲノムプロジェクト}}
ある生物が対象に選ばれた後、次の三つの段階を経る。:[[シーケンシング]]、[[アセンブリ]]、[[アノテーション]]。
=== シーケンシング ===
{{Main|DNAシーケンシング}}
歴史的に見ると、初め、シーケンシングはシーケンシングセンターという中央集中型の施設(一年に数十テラ塩基の配列決定をおこなう[[Joint Genome Institute]]のような巨大独立行政法人に囲まれた施設)で行われていた。そこには高価な実験器具や技術サポートを必要とする研究室が集まっていた。しかし、塩基配列決定技術が進歩し、十分に高速なベンチトップ型のシーケンサーができると、平均的なアカデミックラボでもシーケンサーを使えるようになってきた。
全体的に見て、ゲノムシーケンシングの手法は 二つに区分される。[[ショットガンシーケンシング]]と[[ハイスループットシーケンシング]](いわゆる、[[次世代シーケンシング]])である。
=== アセンブリ ===
{{Main|配列アセンブリング}}
配列アセンブリは大量のDNA配列断片を[[アライメント]]し、繋ぎ合わせ、オリジナルの配列を再構築することである。
=== アノテーション ===
{{Main|アノテーション}}
アセンブリされたDNA配列は、さらに追加の解析がなされないとほとんどの場合価値はない。ゲノムアノテーションはDNA配列に生物学的情報を付加し、意味付けするプロセスである。
このプロセスは三つのステップからなる。
#ゲノムの[[非コード領域]]部分を同定する
#ゲノム上の遺伝子、何か機能を持った領域を同定する。([[gene prediction]])
#これらの要素に生物学的情報を付加する。
== 関連項目 ==
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