「十津川大水害」の版間の差分

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== 和歌山県内の被害 ==
十津川は奈良・和歌山県境から下流を熊野川と呼ばれるが、その河口の新宮町(現[[新宮市]])でも、死者7人、流失・全壊戸数591戸などの被害が記録されている<ref name=singuu/>。熊野川中流の[[本宮町本宮|本宮村]](現[[田辺市]][[本宮町本宮]])では、中州にあった[[熊野本宮大社]]社殿は破損し、のちに山寄りに移築されることとなった。
 
一方、和歌山県中部を南流する[[富田川]]では、県の調査によれば過去の記録には全く見られない水位18mの大増水が生じた。河口近い現[[白浜町]]域では、19日午前2時頃、堤防が一斉に決壊、濁流により「人家はほとんど流失、人間や多くの家畜・木材や砂や岩石と共に上流から流れてきて海に向かって音をたてて注いでい」ったという。富田川流域全体で、死者565人、負傷者52人、家屋流失749戸、半流47戸、全壊459戸、半壊148戸、牛馬の死亡136頭、堤防は各所で壊れ、手入れの行き届いた水田も河原のようになっていた、などの被害が伝えられている。この地域から、十津川村のように[[屯田兵]]や一般住民として北海道へ渡っていった人々もあった。<ref>富田川治水組合 [http://www.town.kamitonda.lg.jp/chisui/taisaku01.html 富田川の治水対策]</ref>