「殿 (軍事用語)」の版間の差分

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'''殿'''(しんがり)とは、
# 後退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊を指す。'''後備え'''(あとぞなえ)、'''殿軍'''(でんぐん)ともいう。戦闘時以外の使用法には
# 前項から転じて、隊列の最後尾の人順番最後人に対して使う場合があること
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== 兵法における「殿」 ==
本隊の[[後退行動]]の際に敵に本隊の背後を暴露せざるをえないという戦術的に劣勢な状況において、殿は敵の[[追撃]]を阻止し、本隊の後退を掩護することが目的である。そのため本隊から支援や援軍を受けることもできず、限られた戦力で敵の追撃を食い止めなければならない最も危険な任務であった。このため古来より武芸・人格に優れた武将が務める大役とされてきた。
 
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織田武将を表現した、「木綿藤吉(秀吉)、米五郎左([[丹羽長秀]])、掛かれ[[柴田勝家|柴田]](勝家)に退き佐久間(信盛)」という言葉があり、[[佐久間信盛]]は殿を巧くこなせる人物であったという。
 
== 兵法以外での「殿」 ==
[[Category:兵法|しんかり]]
前述の通り「殿」は元々兵法における言葉だが、ここから転じて戦闘の場以外でも使用されることがある。[[スポーツ]]などの競争が発生する場でしばしば用いられる。
 
代表的なのが[[競馬]]用語として用いられるもので、片仮名で'''シンガリ'''とも表記されることがしばしばある。競馬の世界では「殿(シンガリ)」の言葉単体では競走馬のレース中の位置取りが最後方になることの意味で用いられている。また、競走の結果が最下位になることを示す「シンガリ負け」や、最後の直線で最後方の位置から追い込みをかけることを示す「殿一気」<ref>位置取りが最後方の[[競走馬]]が最後の直線の手前(最終コーナーかそれより前)からスパートをかけ、前方の馬を抜いて進出することは「まくり」と言う。</ref>など、他の語とともに用いられることもある。
 
== 関連項目 ==
* [[脚質]]
 
== 脚注 ==
{{reflist}}
 
{{DEFAULTSORT:しんかり}}
[[Category:兵法|しんかり]]
[[Category:競馬用語]]