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ゴミムシダマシ科の甲虫の一種
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コクヌストモドキ(red flour beetle)は、ゴミムシダマシ科の甲虫である。世界中で穀物等の貯蔵食物にとっての害虫であり、動物行動学及び食品安全研究のモデル生物である[1]。
コクヌストモドキ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Tribolium castaneum Herbst, 1797 |
コクヌストモドキは、小麦、シリアル、パスタ、ビスケット、豆、ナッツ等の貯蔵された食物に損傷を与える。恐らくアレルゲンになるが、病気を拡散したり、機器に損害を与えることは知られていない。
コクヌストモドキは、インド-オーストラリア起源で、野外では近縁種のヒラタコクヌストモドキと比べて長く生きられない。両種とも温暖環境では世界中に分布するが、本種はより南に分布する。成虫は長命で、3年以上生きることもある。かつては比較的定住性の昆虫であると考えられていたが、分子生物学的、生態学的研究により、飛翔によってかなりの距離移動することが明らかとなった[2]。
この種は、 ヒラタコクヌストモドキと非常によく似ているが、それぞれの触角の末端に3つの棒状の構造が付いている点が異なる。
出典
- ^ Grunwald, S., et al. (2013). “The Red Flour Beetle Tribolium castaneum as a Model to Monitor Food Safety and Functionality”. Adv Biochem Eng Biotechnol 135: 111-122. doi:10.1007/10_2013_212. PMID 23748350.
- ^ Ridley, A., et al. (2011). “The spatiotemporal dynamics of Tribolium castaneum (Herbst): adult flight and gene flow”. Molecular Ecology 20 (8). doi:10.1111/j.1365-294X.2011.05049.x.
外部リンク
- Tribolium castaneum genome. Beetlebase.
- Tribolium species comparison.
- Confused and red flour beetles. University of Florida IFAS.
関連文献
- Granousky, T. A. 1997. "Stored Product Pests". In: Handbook of Pest Control, 8th Ed. Hedges, S.A. and D. Moreland (editors). Mallis Handbook and Technical Training Company.