「放散虫」の版間の差分

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[[Image:Haeckel Phaeodaria 1.jpg|250px|right|thumb|'''放散虫'''の一群ファエオダリア類 Phaeodaria 対称性のよいケイ酸質の骨格を備える。]]
'''放散虫'''(ほうさんちゅう Radiolaria)というのは、[[原生動物]]の一群である。[[珪酸]]質などの骨格を持ち、[[微化石]]としても発見される。現在は一つの分類群とは見なされていない。
 
== 概論 ==
放散虫というのは、主として[[海]]の[[プランクトン]]として出現する[[単細胞生物]]である。多数の針状の[[偽足]]を出し、他の[[微生物]]などを食べるので、かつては[[原生動物]][[根足虫]]類、あるいは肉質鞭毛虫類の中で、有軸仮足虫類の一員として扱われていた。似たものに[[太陽虫]](たいようちゅう)があるが、細胞質がはっきりとした二層に分かれないこと、簡単な殻を持つものもあるが、骨針や珪酸質の丈夫な殻を持たないことで区別される。
 
外形はさまざまであるが、球状のもの、あるいは円錐型など回転体的な形をしており、中心から放射に突出する骨針や、外側を覆う殻などの形で、珪酸質などからなる骨格を持つ。
 
細胞質は'''中心嚢'''と呼ばれる膜のような構造によって内外の二つの部分に分かれる。非常に細く針状の偽脚([[軸足]])を外に突き出し、その表面で微生物などを捕らえる。[[渦鞭毛藻]]類などを含んでいるものもある。
 
== 産出 ==
一般には海産のプランクトンである。その骨格は海底に沈殿して'''放散虫軟泥'''(ほうさんちゅうなんでい Raddiolaria、Radiolarian ooze)と呼ばれる。[[化石]]は[[先カンブリア時代]]から現在に至るまでの広い範囲で発見される。[[チャート (岩石)|チャート]]は放散虫骨格の堆積によって形成される場合もある。
 
== 現在の扱い ==
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*Nassellarida:''Cyrtocalpis''
 
[[ファエオダリア類]](濃彩類・または三孔類):珪酸と有機物の骨格を持つ。中心のうには三つの口があり、偽足はここから出る。
*Phaeorymnocellida:''Phaeophaera''
*Phaeocystida:''Aulacantha''