「パーソナリティ障害」の版間の差分

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しかし、本来多種多様であるはずの個人の「パーソナリティ(人格・性格)」を「社会と矛盾しない存在であり続けなければならない」とする決まりはなく<ref>[[#高見元博2006|高見元博2006]]</ref>、「パーソナリティ障害」は医学的概念から判断されるものである。
 
パーソナリティ障害は個々人の持っている「性格と呼ばれる特徴」が尖鋭化し、社会生活をうまく営めない、あるいは自他に危険を及ぼすほどになったものであると言える。なお、パーソナリティの歪みは存在しても、パーソナリティ障害ほど重くない場合は人格傾向(パーソナリティ・トレイト)とかつては呼ばれていた。また時には行動障害や神経症の持続的な形式があり、その結果としてこれはパーソナリティ障害的状態である、と診断されることもある。事実パーソナリティ障害ではないが、同じような症状や固定的な特徴を持続させる家族関係や対人関係によって、それパーソナリティ障害的状態が生じている場合もある。
 
人格発達が不完全な未成年の患者では、いずれかのパーソナリティ障害の傾向を示すことが珍しくない。このため、パーソナリティ障害の診断は、患者の年齢が幼いほど慎重になる必要がある<ref group="注" name="t2" />。
 
また、[[統合失調症]]や[[気分障害]]などの精神疾患では、パーソナリティ障害の病像を示すこともあるため、鑑別に注意しなくてはならない。