「覆面レスラー」の版間の差分

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地方発のプロレス団体には覆面レスラーを多数起用して旗揚げするケースも多い。特に設立者自らが覆面レスラーである場合がほとんどで、彼等は団体の人気を一手に引き受ける「顔役」となるケースが大半である。大阪プロレスの[[ブラックバファロー]]や[[くいしんぼう仮面]]は、元みちのくプロレスの[[スペル・デルフィン]]が中心となって打ち立てたキャラクターである。
 
大多数の覆面レスラーはマスク自体にレスラーとしての[[アイデンティティー]]があると考えているため、マスクに手をかけられたり剥がされたりすることを極端に嫌う。中には[[救世忍者乱丸]]のように義眼など顔の障がいを隠すために着用する場合もある。レスラーとして路線変更をする場合前出の三沢光晴や[[平田淳嗣]](スーパー・ストロング・マシーン)のように自らマスクを脱ぎ捨てる場合がある。前出のブラックバファローはマスクを脱ぎ捨てた後もリングネームを変えずに活動する稀有なケースである。マスクを剥ぐ・剥ごうとする行為はほとんどの団体で反則とされているが、[[小林邦昭]]のようにあえてそれをやることで[[ヒール (プロレス)|ヒール]]としてのイメージ確立を図ることもある。
 
過去に覆面レスラーが地方議員になった例として、[[ザ・グレート・サスケ]](岩手県議)、[[スペル・デルフィン]](和泉市議)、[[Skull Reaper A-ji|スカルリーパー・エイジ]](大分市議)があるが、サスケとデルフィンは議会の別室で素顔の本人確認をすること等を条件に覆面姿の議場入場は認められたが、エイジは覆面姿での議場入場は認められなかった。
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覆面は[[ギミック (プロレス)|ギミック]]の中でも見た目が派手なため、地味なレスラーや普段目立っていないレスラーに覆面を着用させ、注目を集めるために使われることもある。他にも一人のレスラーが素顔と覆面、または二種類以上の覆面を使い分けて一人二役を演じることも少なくない。これを利用して所属選手数の少ない団体ではレスラーがギミックを使い分けて一回の興行で2試合出場することもある。
 
また、覆面をかぶることで素の自分とは異なるキャラクター・人格になりきり、素顔の時には出せなかった実力が発揮できる効果もある。地力はあるものの、性格が優しかったり引っ込み思案なレスラーが、覆面の力でトップレスラーになるケースも多い([[ペイントレスラー]]にも同様のことが言える)。一方で[[救世忍者乱丸]]のように義眼など顔の障がいを隠すために着用する場合もある
 
変わった例として、新日本プロレスが1973年に招聘したエル・サントは、メキシコの大物覆面レスラーの[[エル・サント]]とは全くの別人であった。正体のレスラーはメキシコに帰国した際、日本遠征中エル・サントを名乗ったことがばれて大いに顰蹙を買ったという。なお、新日本に「オリジナルのエル・サントが来る」と誤解させる意図があったかどうかは不明。さらに変わった例として、[[キラー・コワルスキー]]は晩年頭が薄くなって[[かつら (装身具)|カツラ]]を着用していたが、カツラが取れると困るというので覆面をかぶって試合をしたことがあった。