「日本以外全部沈没」の版間の差分

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『日本沈没』のヒットを祝うSF作家たちの集まりで、[[星新一]]が題名を考案、小松の許可を得て筒井が執筆した。第5回([[1974年]]度)[[星雲賞]]短篇賞受賞作品(ちなみに長編賞は『日本沈没』)。授賞式の壇上、小松は冗談交じりに「日本沈没完成まで9年かけたのに、筒井氏は数時間で書き上げて賞を攫ってしまった」とコメントしたという。
 
そして、さらなる返礼として小松が書いたのが『タイム・ジャック』である。筒井作品風に「おれ」を名乗る主人公の他、筒井や小松が当時よく登場させていた「大杉酔狂」や「[[星新一|月古市]]」なども登場する、パロディSF短篇小説である。筒井は、小松の自薦短編集『さらば幽霊』(講談社文庫)の解説で、この作品の解説によって自分と小松との異質な点を浮き彫りにする、という試みをおこなっており、アンソロジー『日本SFベスト集成』('73) 73)収録の際の解説でもそれを抜粋している。
 
なお、米ソ首脳が乱闘する場面が、[[リチャード・ニクソン|ニクソン]]と[[アレクセイ・コスイギン|コスイギン]]、[[ヘンリー・キッシンジャー|キッシンジャー]]と[[レオニード・ブレジネフ|ブレジネフ]]という組み合わせとなっており、ブレジネフがコスイギンの格下に見える描写となっている。これは実態とも社会的認識とも反するが、当時のブレジネフは名目的国家元首([[最高会議幹部会議長]])を一時離れた状態であり、書記長([[第一書記]])という軽い肩書きが独裁者である体制を諷しているのか単なる政治音痴なのかは不明である。
 
== 映画 ==
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*[[デルチャ・ミハエラ・ガブリエラ]] - キャサリン(「おれ」の妻)
*[[美緒|土肥美緒]] - 古賀明子(古賀の妻)
*[[ヘイズ・ジョン|ジョン・ヒーズ]] - ペピトーン<small></small>[[アメリカ合衆国大統領|アメリカ大統領]]
*[[ビル・ダーリング]] - ラインバック<small></small>[[アメリカ合衆国国務長官|アメリカ国務長官]]
*[[坂本大地]] - 金<small></small>[[大統領 (大韓民国)|韓国大統領]]
*[[隅野貞二]] - 張<small></small>[[中華人民共和国主席|中国国家主席]]
*[[サラム・ジャーニュ]] - デンプシー<small></small>[[国際連合事務総長|国連事務総長]]
*[[ジーコ内山]] - [[金正日|北の独裁者]]
*[[ブルマンド・サンデイ]] - ハリウッド映画監督ルージ・ジョーカス
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*[[イジリー岡田]](結婚したばかりの若手議員)
*[[インゴ]] - 機関銃で襲撃する北のウェイター
*[[松尾貴史]] - 予報士・森田良純(テレビ番組にて明日の治安の悪い地区を予報するという、天気予報のパロディ)
*[[筒井康隆]]([[特別出演]])- 某アメリカ俳優たち([[プチ・ブルース]]、[[今一歩]])に「100円やるから何か芸をやれ」と言うある男、DVD版では開始から28分ほど経過したところで登場
*アメリカ俳優 - [[プチ・ブルース]]、[[今一歩]]
*[[黒田アーサー]] - 編集長
*[[中田博久]] - 伊達[[内閣官房長官|官房長官]]