「西殿塚古墳」の版間の差分

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Rann0rann (会話 | 投稿記録)
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墳丘は全長が234メートル、後円部の直径135メートル、前方部の幅118メートル。三段築成で[[葺石]]が葺かれている。後円部は正円形、前方部の側面は緩やかに弧状をなし端部で開き、正面ではわずかに[[撥]]形をしている。[[段築]]が認められるが、前方部の段築がくびれ部で解消してしまい後円部につながっていない。周濠は、地山を少し掘り下げて造っている。葺石と[[円筒埴輪]]が確認されている。
 
この古墳の形態的特徴として、後円部の墳頂に方形壇(一辺35メートル、高さ2.6メートルの正方形)が造られ、前方部にも同じ形(一辺22メートル、高さ2.2メートル)でやや小さい壇が営ま総石積みで築造されているという点がある。このため、後円部と前方部の方形壇の下にそれぞれ別人の埋葬施設が存在したという見方がある<ref name=shira/>。方形壇は死者を埋葬してからその上に祭祀用に広大な壇を造ったものとみられており、箸墓古墳の段階ではまだつくられておらず、壇の設営としては初期の頃のものと考えられる。
 
== 埋葬品 ==