「行動主義心理学」の版間の差分

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スキナーはフリーオペラントを使った実験で、強化スケジュール(先の例では、実験者が餌を出すタイミング)の差異による、オペラント反応率の変化の違いを、実証的に研究した。そして、行動レベルの視点で、動物に様々な種類・頻度で反応を自発させることに成功したスキナーは、その実証的研究を根拠に厳密な理論的分析を行った。例えば、論文『学習理論は必要か?(Are theories of learning necessary?)』(Skinner, 1950)の中で、一般的な心理学が抱えている理論的弱点を批判している。
 
実験行動分析学によって導かれた行動原理は、応用行動分析学として教育・スポーツ・医療現場、ペットや介助犬のトレーニング、会社運営、社会的問題解決などに応用されている。
 
=== 言語(的)行動 ===
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なお、この分野の著明な研究者には、Murray Sidman,A. Charles Catania,C. Fergus Lowe,Steven C. Hayesなどがいる。
 
スキナーの著書『言語(的)行動』は理論的分析が殆どであり、言語行動に関する実験的研究を元に書かれたものではなかったが、この本の出版以後、言語行動は実験的に研究され、現在、カウンセリング技法(例えば、アクセプタンス&コミットメント・セラピー)や子どもの言語指導法(例えば、フリーオペラント技法、PECS)として応用されている。
 
=== 淘汰による行動の理解 ===