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病気が蔓延する危険を避けるため、様々な時代ごとに、国や機関それぞれが、全ての人々に予防接種を義務化する法律を作ってきた。例えば、1853年の法律では、イングランド・ウェールズ全国での天然痘予防接種を義務化し、これに従わなかった者からは罰金を徴収した。現在、アメリカの州共通の予防接種法では、就学前に公的予防接種を受けることを義務づけている。他にもほとんどの国で同様の強制的な予防接種を行っている。
 
19世紀に始まる初期の予防接種以来、予防接種の法律化は様々な団体からの反発を引き起こした。こういった団体は包括的に予防接種反対論者(anti-vaccinationist)と呼ばれ、倫理的・政治的・衛生的・宗教的・その他の観点から予防接種に反対している。よく見られる意見は、「強制的な予防接種が個人の問題に対する過度の干渉にあたる」「推奨されている予防接種の安全性が不十分である」といったものである<ref name=wolfesharp>{{cite journal |author= Wolfe R, Sharp L |title= Anti-vaccinationists past and present |journal=[[ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル|BMJ]] |volume=325 |issue=7361 |pages=430-2 |year=2002 |pmid=12193361 |doi=10.1136/bmj.325.7361.430 |url=http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/325/7361/430}}</ref>。現代の予防接種法は、免疫不全の人々やワクチンへのアレルギーを持つ人々、強固に反対する人への例外措置を設けている<ref name="Salmon2006">Salmon, Daniel A ''et al''. (2006) Compulsory vaccination and conscientious or philosophical exemptions: past, present, and future. ''[[ランセット|Lancet]]'' 367(9508):436-442.</ref>。
なお、[[ジョグジャカルタ原則]]の『医学的乱用からの保護』についての第18原則においても「[[HIV感染症]]やその他の疾患に関して非倫理的もしくは意思に反したワクチンや[[抗菌剤]]の投与からの保護の保障」(第18原則、項目(d))を求めている。