「因果関係 (法学)」の版間の差分

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#:折衷説とは、行為当時一般人に認識・予見可能であった事情と、行為者が特に認識・予見していた事情を基礎として判断する見解のことである。行為後の事情については、行為の際に、一般人の予測しえた事情と、行為者の予測していた事情を、判断の基礎事情とするとされる。上記の例でいえば、一般人にはBの病気を知ることはできず、Aも知らなかったのであるから、これを判断材料に含めることはできない。つまり、Bが重度の心臓病を患っていたということは無視される。よって、健康な人に後ろからぶつかって死亡させてしまうということは通常考えられず、Aの行為とBの死亡という結果の間には「因果関係がない」ということになる。
 
今日、主観説はその支持者がなく、客観説と折衷説との間で論争がなされていたが、折衷説が通説である。過去の判例は条件説を判示していたが、現在の立場不明であり、上記見解危険中では客観説に近現実化の枠組みを使って言われている。
 
===相当因果関係の危機===