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2014年4月26日 (土) 01:25時点における版
プラフラーダ(Prahlāda)とは、アスラ神族の名前である。父はヒラニヤカシプ、子はヴィローチャナである。
概要
天界をテーヴァ神族から奪って天をも治めたヒラニヤカシプアスラ王の子にもかかわらずテーヴァ神族のヴィシュヌを幼少期から献身的に信仰した。ヒラニヤカシプはプラフラーダを殺そうとしたがヴィシュヌを信仰するあまり加護を得ているため部下はプラフラーダを殺すことができなかった。ヒラニヤカシプはやむなく師のもとに追いやった。プラフラーダはヴィシュヌをさらに信仰してついに解脱にいたったという。
もう一つの説話のほうが有名である。ヒラニヤカシプにプラフラーダ抹殺を命じられた部下を逆にヴィシュヌの教えを説き、ついに部下までもがヴィシュヌを崇拝するようになったという。お前の神とはどこにいるんだとプラフラーダに問い詰めた時玄関の柱からヴィシュヌの化身ナラシンハ(人獅子)が突き破って登場し、父ヒラニヤカシプを抹殺した[1]。その後プラフラーダはアスラの王となってパーラータに住んだという[2]。
参考文献
菅沼晃編 「インド神話伝説辞典」東京堂出版 1985,p294.
脚注
- ^ ヒラニヤカシプは修行によってテーヴァ神族にもアスラ神族にも人にも獣にも昼にも夜にも家と中にも外にも地上でも空中でもどんな武器でも殺されない体をブラフマーから得ていた。そこでヴィシュヌはナラシンハに化身し家と中にも外でもない玄関で人でも獣でもない姿で武器ではなく爪で、空中でも地上でもない膝の上でヒラニヤカシプを抹殺した。このとき玄関に誘導したのはあろうことか子プラフラーダとも言われている。またプラフラーダが迫害されたときにたまたま玄関で彼を助けるためにナラシンハに化身してヒラニヤカシプを抹殺したとも言われている
- ^ 『パドマ・プラーナ』ではプラフラーダはその後テーヴァ神族の世界へ昇りついにヴィシュヌ神と一体となったという。