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プラフラーダは天界をテーヴァ神族から奪って天をも治めたヒラニヤカシプアスラ王の子にもかかわらず、あろうことか天敵テーヴァ神族のヴィシュヌを幼少期から献身的に信仰したという。ヒラニヤカシプはこの行いに激怒しプラフラーダを殺そうとしたがヴィシュヌを信仰するあまり加護を得ているため部下はプラフラーダを殺すことができなかった。ヒラニヤカシプはやむなく師のもとに追いやった。プラフラーダはヴィシュヌをさらに信仰してついに解脱にいたったという。
 
もう一つの説話のほうが有名である。プラフラーダはヒラニヤカシプにプラフラーダ抹殺を命じられた部下を逆にヴィシュヌの教えを必死に説き、ついにプラフラーダ抹殺命令を下された部下までもがやがてヴィシュヌを崇拝するようになったという。ヒラニヤカシプはさらに激怒し「お前の神とはどこにいるんだ」とプラフラーダに問い詰めた時玄関の柱からヴィシュヌの化身ナラシンハ(人獅子)が突き破って登場し、父ヒラニヤカシプを抹殺した<ref>ヒラニヤカシプは修行によってテーヴァ神族にもアスラ神族にも人にも獣にも昼にも夜にも家も外ない、地上でも空中でもない場で、しかもどんな武器でも殺されない体というものををブラフマーから得ていた。そこでヴィシュヌはナラシンハに化身し家中でも外でもない玄関で、人でも獣でもどちらでもない姿武器ではなく己の腕と指と爪で、空中でも地上でもない己の膝の上で心おきなくヒラニヤカシプを抹殺した。このとき玄関に誘導したのはあろうことか子プラフラーダとも言われている。またプラフラーダが迫害されたときにたまたま玄関で彼を助けるためにヴィシュヌはナラシンハに化身して玄関の柱にいったん隠れて、ヒラニヤカシプが現れるやいなや柱を破り不意打ちでヒラニヤカシプを抹殺したとも言われている</ref>。その後プラフラーダはアスラの王となってパーラータに住んだという<ref>『パドマ・プラーナ』ではプラフラーダはその後テーヴァ神族の世界へ昇りついにヴィシュヌ神と一体となったという。</ref>。
 
== 参考文献 ==