「JPEG 2000」の版間の差分

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Web用途では、QuickTimeの機能を活用する[[Safari]]を除き、他の[[ウェブブラウザ|Webブラウザ]]は標準で対応していないため、Webページでの使用は避けられているのが現状である。他のWebブラウザでもプラグインをインストールすればJPEG 2000の取り扱いが可能になる。
 
デジタルカメラ・携帯電話用途では、メーカーもJPEG 2000の実装に消極的であり、圧縮負荷が重く画像によって処理時間に長短が生じるため連写速度を誇れない点も採用の障害となった<ref group="出典" name = "JPEG XRが導く 階調8ビット超カメラ">大槻智洋著 『JPEG XRが導く 階調8ビット超カメラ』 日経エレクトロニクス2008年12月29日号 71-77頁</ref>。チップメーカーがJPEG 2000の符号化に対応したプロセッサを提供しているにもかかわらず、JPEG 2000が使える機器は[[ネットワークカメラ]]などの産業用途に偏っているのが現状である。このように、2014年時点では、当初のJPEGを置き換えるという目標には程遠いものの、用途の画像配信システム、[[監視カメラ]]、[[Portable Document Format|PDF]]ファイル内の画像フォーマットなど、一般消費者の目に見えないところでは既に広く使われている。事実上、[[Tagged Image File Format|TIFF]]の置き換えという立場に落ち着いたといえる。
 
対抗規格として、マイクロソフトが開発した[[HD Photo]]を元に標準化された[[JPEG XR]]や、グーグルが開発を進めている[[WebP]]がある。