「人工心臓」の版間の差分

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=== 補助人工心臓 ===
補助人工心臓は、心臓の働きの一部を助けるもので、空気圧駆動型内科的治療抵抗性もので重症心不全症例には、[[日本ゼオン]]と[[東洋紡]]の補助人工心臓が臨床応用されている。心臓移植までの患者の生命を維持するためにはどうしても必要な人工臓器である。
現在は「体外設置型」と「体内埋込型」に大別される。
 
*体外設置型
日本では、世界に先駆けて、空気圧駆動型の補助人工心臓の製造が承認されたこともあったが、保険収載の手続きが遅れ、承認等の審査が世界的に見ても非常に遅いことが問題になっている(デバイス・ラグ)。
**TOYOBO®:[[日本]][[東洋紡]] NCBC(小型駆動装置)型もある。
 
*体内埋込型:本邦で使用できる機器は以下の通り。
埋め込み型の補助人工心臓も開発されている。[[2006年]]、[[ロータリーポンプ]]を応用したサンメディカルの[[エバハート]]の[[治験]]が開始された。エバハートはモックの耐久性試験や慢性動物実験で良好な成績を収め、特に動物実験では世界記録レベルの耐久性を持ち、欧米であれば、既に臨床で市販されるだけのデータを持っているが、日本では、エバハートによる治験中の死亡事例も報告されている。うち1件は、エバハートにより[[横隔膜]]を破り胃穿孔を生じさせたものとされている<ref>週刊文春 2009年1月29日号</ref>。
**Heart Mate Ⅱ®:[[アメリカ]]Thoratec社
 
**EVAHEART®:[[日本]]サンメディカル([[東京女子医科大学]]・[[早稲田大学]]・[[東京大学]])
同じくロータリーポンプを応用した[[テルモ]]のデュラハートは、欧米でのみ、治験が行われていたが、その後、日本でも販売が認可された。
**Dura Heart®:[[日本]][[テルモ]]
**JARVIK 2000 Flowmaker®:[[アメリカ]]Jarvic Heart社
**HEARTWARE HVAD®
 
2012年には[[東北大学]]の研究チームが、磁気を利用することで電源をワイヤレス化した、完全に埋め込める人工心臓用のポンプを開発したと発表した<ref>[http://news.mynavi.jp/news/2012/04/19/141/index.html 東北大、体内に完全埋め込み可能なワイヤレス型人工心臓用ポンプを開発]</ref>。完全に埋め込み出来るサイズではあるが、人間の心臓とほぼ同等の流量と圧力を実現しており、動物実験でも動作が確認されている。ワイヤレス技術を担当する石山和志らのグループは、[[カプセル内視鏡]]を磁気で移動させる技術などを開発しており、その技術が導入されている。研究チームではこのポンプを利用した、完全埋め込み型の補助人工心臓の開発を目指している。
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