「ブルックスの法則」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Addbot (会話 | 投稿記録)
m ボット: 言語間リンク 8 件をウィキデータ上の d:q850028 に転記
5行目:
 
# '''新たに投入された開発者が生産性の向上に寄与するまでには時間がかかる。'''ソフトウェアプロジェクトは複雑な作業であり、新たにプロジェクトに参加した人は仕事に取りかかる前に、まず開発の現状や設計の詳細などを理解しなければならない。これを既存のチームメンバの側から見れば、新入りの教育にリソースを割かなければならないということであり、従って人員の増加がチームの生産性に与える効果は短期的にはマイナスになる。また、プロジェクトに慣れない間はミスを犯しやすいので、新たなバグの挿入によってプロジェクトが更に遅れる可能性もある。
# '''人員の投下は、チーム内のコミュニケーションコストを増大させる。'''プロジェクトを進めるに当たっては、チームが協力して同じ課題に取り組む必要があるが、これを実現するには調整のためのコストがかかる。一般に、<math>n</math>人が協調して仕事を進めるためには、<math>n(n-1)</math>のコミュニケーションチャンネルを調整する必要があるので、結局、プロジェクトの人員に対してコミュニケーションコストは<math>n^2</math>のオーダーで増加することになる。単純にいえば、開発メンバーを二倍に増やしたチームは、それに伴って四倍のコミュニケーションコストを負担するのである。
 
== 解決策 ==