「南関東公営競馬」の版間の差分

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競走面では、[[1985年]]の[[地方競馬招待競走]]を[[テツノカチドキ]]が制すると、その[[テツノカチドキ]]を[[東京記念]]で破り[[ジャパンカップ]]へと出走した[[ロツキータイガー]]が[[シンボリルドルフ]]の2着となる大健闘。その後も[[中央競馬]]へ移籍し平成三強の一角を担った[[イナリワン]]や、牝馬ながら[[三冠 (競馬)|南関東三冠]]を制した[[ロジータ]]といった活躍馬が出現している。また[[1985年]]には川崎の[[全日本3歳優駿]]、[[全日本アラブ争覇]]が地方競馬全国交流に、そして[[1986年]]からは[[帝王賞]]が距離を2000mに短縮した上で中央競馬招待・地方競馬全国交流競走となるなど、他地区との交流も進展した。[[笠松競馬]]所属の[[フエートノーザン]]が[[1989年]]の[[帝王賞]]を制したほか、[[中央競馬]]側で地方競馬所属馬に解放された[[オールカマー]]では大井・[[赤間清松]]厩舎所属の[[ジョージモナーク]]が勝利を納めている。そのほか、[[東京大賞典]]を目指して[[岩手競馬]]より短期移籍で挑戦した[[スイフトセイダイ]]や、[[カウンテスアップ]]、[[ダイコウガルダン]]、[[スルガスペイン]]など、地方競馬の他地区から有力馬が南関東へと転入して活躍した。
 
一方で、[[アングロアラブ]]競走馬はその在厩数が年々減少していった。[[1985年]]を最後にかつては[[全日本アラブ大賞典]]と並びたった川崎の[[アラブチャンピオン]]が廃止されるなど競走面での縮小も続き、[[1993年]]には[[三冠 (競馬)|南関東アラブ三冠]]を構成していた[[千鳥賞]]、[[アラブ王冠賞]]も廃止されている。[[北関東公営競馬|北関東]]から転じてサラブレッドを相手に気を吐いた[[トチノミネフジ]]らの活躍馬もでたものの、最終的に中央競馬が[[1995年]]限りでアングロアラブ競馬を廃止したのと間を置かずして大井が[[1996年]]限りでのアングロアラブ競走からの撤退を発表し、最終的に'''21世紀を待たずして南関東公営競馬におけるアングロアラブ競走は終焉を迎えた'''。
 
=== 「交流元年」以後 ===
[[1995年]]より、「'''開放元年'''」と称される中央競馬・地方競馬間での交流開放が始まった<ref>NAR公式「ダートグレード競走とは?」 http://www.keiba.go.jp/dirtrace/</ref>。南関東でも[[東京大賞典]]を始め多くの重賞が交流競走に指定され、[[1997年]]からは同競走は[[帝王賞]]と併せて[[ダートグレード競走|統一ダートグレード]]によるGⅠ競走となっている。これ以後、[[ライブリマウント]]や[[ホクトベガ]]を皮切りに、数多くの中央競馬の強豪が南関東を舞台として活躍するようになった。また[[トーホウエンペラー]]・[[メイセイオペラ]]のような[[岩手競馬]]所属馬、[[アブクマポーロ]]や[[トーシンブリザード]]、[[アジュディミツオー]]、[[フリオーソ]]といった南関東の名馬らも覇を争った。[[2001年]]から始まった[[ジャパンブリーディングファームズカップ|JBC競走]]についても、[[2007年]]に[[フジノウェーブ]]が地方競馬所属馬で初の勝利を挙げている。また廃止された地方競馬場から[[御神本訓史]]([[益田競馬場|益田]])、[[森泰斗]]([[足利競馬場|足利]]→[[宇都宮競馬場|宇都宮]])、[[杉村一樹]]([[中津競馬場|中津]]→[[荒尾競馬場|荒尾]])、[[山田信大]]([[新潟県競馬組合|新潟公営]])らを受け入れたが、一方で2000年代半ばに[[内田博幸]]、[[戸崎圭太]]らリーディングジョッキーが[[中央競馬]]へと流出している。
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競馬の国際化へも対応すべく、大井は[[1996年]]に[[アメリカ合衆国の競馬|アメリカ]]の[[サンタアニタパーク競馬場]]と提携<ref>TCK公式「サンタアニタトロフィー」 http://www.tokyocitykeiba.com/race/grade-race/?Date=20120801 </ref>、[[2008年]]には海外の既走競走馬の出走を実験的に認めた。[[2011年]]には[[東京大賞典]]を国際GⅠとした上で[[サンタアニタトロフィー]]に海外より招待馬を招待し<ref>TCK公式「サンタアニタトロフィー」 http://www.tokyocitykeiba.com/race/grade-race/?Date=20120801 </ref>、[[2013年]]からは[[韓国馬事会]]の[[ソウル競馬場]]との間で互いに[[日韓交流競走|交流競走]]を実施している<ref>NAR公式「日韓交流競走の概要が決定(11/26 大井)」 http://www.keiba.go.jp/topics/2013/1002_1.html</ref>。
== 主要参考文献 ==
* 地方競馬全国協会『地方競馬史 1-5巻』地方競馬全国協会、1972年(1・3巻)、1974年(2巻)、1992年(4巻)、2012年(5巻)。  
== 注釈 ==
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