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'''遊戯シリーズ'''(ゆうぎシリーズ)は、[[松田優作]]が演じる殺し屋の鳴海昌平を主人公とする、[[ハードボイルド]][[アクション映画]]のシリーズ。監督は[[村川透]]。音楽は[[大野雄二]]。東映セントラルフィルム提供。
 
== 概要 ==
シリーズは以下の3作品からなる。
* 最も危険な遊戯(もっともきけんなゆうぎ、[[1978年]])
* 殺人遊戯(さつじんゆうぎ、1978年)
* 処刑遊戯(しょけいゆうぎ、[[1979年]])
シリーズではあるが、『最も危険な遊戯』から『殺人遊戯』にかけてはストーリーのつながりはなく、『処刑遊戯』は『殺人遊戯』から1年後という設定になっている。東映セントラルフィルム提供・松田優作主演作品の公開順は、『最も危険な遊戯』(1978年4月8日)、『殺人遊戯』(1978年12月2日)、『[[俺達に墓はない]]』(1979年5月26日)、『処刑遊戯』(1979年11月17日)、『[[ヨコハマBJブルース]]』(1981年4月25日)。『俺達に墓はない』は『殺人遊戯』の次に公開されたが、遊戯シリーズには直接関係はない。『処刑遊戯』は、コミカルなシーンがほとんど見られない。
 
== シリーズ作品 ==
; 最も危険な遊戯
: シリーズ第1弾。低予算にも関わらず大ヒットとなったことから、日本映画で最も利益を上げた作品のひとつとされる。
: ロケ地としては、都内の渋谷、代々木、中野、六本木、霞が関、中目黒、芝浦ふ頭などが出てくる。ストーリー後半に、鳴海が警官隊に包囲され、一斉射撃を浴びながらも脱出するという一連のシーンに出てくる場所は今は[[六本木ヒルズ]]となっている。
: 本作は終始シリアスかと思えば、エンディングのみがズッコケである。作中最後、殺しを終えた鳴海が寄ったストリップ小屋(渋谷OS)で、ストリッパー(演:[[岡本麗]])に「やらしてくんない?」と問うと「あんたみたいなのより、あたしゃ[[草刈正雄]]のみたいなのがタイプなんだよ!」と言われて蹴られる。また、店を出てから見知らぬ男と車に乗る杏子(田坂圭子)を見かけ、杏子の乗る車を「あんなに格好つけないで、こんなんだったら、やっときゃよかった!」と後悔し、必死に追いかけるシーンで終わる。
: 上記のストリップのBGMと小道具の麦わら帽子は、前年に公開された松田優作の出演映画で、[[大野雄二]]と[[鈴木清司]]が音楽を担当した『[[人間の証明]]』のパロディになっている。
; 殺人遊戯
: シリーズ第2弾。同時上映は『[[皮ジャン反抗族]]』([[長谷部安春]]監督作品)。
: 当初の仮題タイトルは『ゴキブリ用心棒 俺が裁く!!』という名前であったことが、後の松田優作のドキュメンタリー映画「[[SOUL RED 松田優作]]」でも確認できる。そのなごりからか冒頭のツケ取り立てシーンの際に乗っている軽トラックには「ゴキブリ商事」と書かれている。
: 劇中で寿会の事務所に鳴海が来た時、鳴海の台詞から、鳴海は、その日『[[野性の証明]]』を観に行こうとしていたことがわかる。
: また、勝田が花井組の組員に撃たれ、入院した病院は[[聖路加国際病院]](外壁に"ST.LUKE'S"とある)。
; 処刑遊戯
: シリーズの第3弾にして最終作。前2作と比較して、コミカルなシーンが全くない終始ハードボイルドな作風で仕上げられている。また、前々作・前作がヒットした業績を評価されスポンサーから以前より多くの製作予算が出された。そのため、銃器のテクニカルアドバイザーを呼んでアクションシーンを徹底させている。
: ロケ地としては[[東京地下鉄]]、[[明治神宮前駅]]、[[青山アパートメント]](現在の[[表参道ヒルズ]])、[[如水会|如水会館]]が使われた。
 
== ストーリー ==
=== 最も危険な遊戯 ===
財界人の連続誘拐事件が発生し、東日電気社長の南条信隆([[入江正徳]])も帰宅中に拉致される。この事件には、国防省の防空警戒システム受注をめぐる東日グループと五大コンツェルンの激しい商戦において、不利な立場にある五大コンツェルンが、[[フィクサー]]の足立精四郎([[見明凡太郎]])に依頼し、東日グループ首脳を暗殺しようとしているという危険な背景があった。実際に、五代物産の副社長、中村が誘拐され、東日重工社長の河野は誘拐された後に殺されている。そんな時、仲間との麻雀で散々負け続けた殺し屋・鳴海の元に一本の電話が来る。東日グループの小日向会長([[内田朝雄]])の秘書、土橋([[草野大悟]])からだ。鳴海は小日向会長から誘拐された南条を謝礼5千万で救出してほしいと言われる。
 
翌日の新聞には、東京港で暴力団員らしき身元不明の射殺体(本当は鳴海に葬られた桂木警部たち)が発見された事、防空警戒システムについては東日グループと五大コンツェルンとが共同受注をする事、そして足立精四郎が心不全で死亡した事(実際には鳴海によって射殺された)、などの記事が記載された。
 
=== 殺人遊戯 ===
鳴海([[松田優作]])は五年前、頭山会会長([[今井健二]])を殺害した時、目撃者である秘書の美沙子([[中島ゆたか]])を殺そうとするが殺さず、日本からぷっつり姿を消す。そして再び帰ってきた鳴海を港で待っていた舎弟、文太([[阿藤海]])と銀座のホステスの貸し金の取り立てをやっていると、五年前の目撃者、美沙子に会った。彼女は今では一流クラブ"アラビカ"のママで、暴力団、寿会会長の愛人でもあった。鳴海は寿会をたずね、勝田([[佐藤慶]])に会う。寿会は元々老舗のヤクザで、弟分だった愚連隊の花井組が最近のし上がってきたから、勝田は花井組が気に入らず、抹殺したいが、花井組はバックに関西の大組織を控えているから、なかなか手を出せなかった。花井も花井で関西の大組織を使って勝田を倒したくて仕方なかった。その後、花井の雇った殺し屋が、美沙子のクラブに来ていた勝田に発砲。負傷した勝田を見て、組員の二宮([[桑原大輔]])が激怒して、寿会を飛び出す。抗争中の勝田は鳴海に花井を二千万円で消すように依頼した。依頼を受けた鳴海。その時花井組の事務所に寿会を飛び出した二宮が猟銃を発砲。鳴海は花井に二千万円以上だせば勝田を殺すと持ちかけるのであった。そんな時、二宮の恋人照子([[竹田かほり]])を花井組の植木([[山西道広]])が強姦し、殺害。そして花井組の組員が勝田組の二宮を殺していた。怒った鳴海は花井を殺す。その時、勝田殺しを花井と契約した鳴海は、尾行していた寿会組員から勝田の居所を聞きだした。しかし、勝田の隠れ家の晴海埠頭の倉庫には縛りあげられて苦しむ文太の姿があった。人質作戦に鳴海はマグナムを捨て、多勢の組員に袋叩きにされた。夜になって、なんとか脱出した傷だらけの二人は、美沙子のマンションに逃げた。美沙子の手当てで傷の癒えた鳴海は勝田を殺すべく、寿会の事務所に向かった。組員との凄絶な撃ち合い、そして鳴海の弾丸を浴びて、倒れる勝田。勝田の次に、カウンターに座る美沙子にくちづけをし、殺害。鳴海は手紙と現金二千万を文太に残して、羽田空港を飛び立っていった。
 
=== 処刑遊戯 ===
ある廃屋の一室に監禁されている鳴海。昨夜、行きつけのバーで知り合ったピアニスト直子([[りりィ]])と過ごした帰路、何者かに襲われ、監禁されていたのだ。鳴海は、すきを見て縛られた縄を解いて脱出を図り、次々と襲いかかる敵の空砲射撃を切り抜け、最後の出口に辿りつくとライトが照らされた。
 
=== 第2作 ===
;津山美沙子 - [[中島ゆたか]]
*:殺された頭山会会長の元秘書。頭山会会長が鳴海に殺されてから、頭山会の利権をそっくり頂く。現在はクラブ"アラビカ"のママで、寿会会長勝田の愛人。
;井筒文太 - [[阿藤海]]
*:鳴海の舎弟。鳴海と軽トラック一台で貸し金の取り立て屋"[[ゴキブリ]]商事"を始める。
;勝田省一 - [[佐藤慶]]
*:老舗のヤクザ、寿会の会長。鳴海に花井殺しを二千万で依頼するが、報酬を払う段になって裏切る。
;江川 - [[佐藤蛾次郎]]
*:寿会組員。
;二宮 - [[桑原大輔]]
*:寿会組員。組を飛び出し花井組を挑発するが、逆に殺される。
;大関 - [[大前均]]
*:寿会組員。
;柿村 - [[村松克己|松村克巳]]<ref>[[村松克己]]のプレスシートの記載(誤植)。</ref>
*:寿会組員。
;寿会組員 - [[清水宏 (俳優) |清水宏]]、[[重松収]]
:
;花井万次 - [[草薙幸二郎]]
*:花井組組長。かつては寿会の会長勝田の弟分だった。
;植木 - [[山西道広]]
*:花井組組員。文太に"花井組のひげばか"と言われる。花井組の事務所を襲撃した二宮の居場所を聞き出すために、恋人である昭子を強姦し、殺害する。
;石原 - [[団巌]]
*:花井組の若頭。
;桜井昭子 - [[竹田かほり]]
*:五年前殺された頭山会会長の娘で二宮の恋人。バー"夕子"で働いてる。父親である頭山会会長を殺してくれて感謝していると鳴海に言う。
;頭山会会長 - [[今井健二]]
*:五年前、鳴海に射殺される。
;バー"夕子"のママ - [[岡尚美]]
*:鳴海が初めて店を訪れた際、ビールを二本しか注文していないにも関わらず3万5千円を請求する。
;主婦 - [[絵沢萠子]]
*:文太が貸し金の請求に現れた際、「主人は留守なんです!」と強引に閉め出す。
;旦那 - [[草野大悟]]
*:鳴海が拡声器で貸し金不払い者の名前を読み上げている時に、あわてて家から飛び出し金を返そうとする。名前は"山口モモオ"。
;長谷川 - [[長谷川弘]]
*:朝日生命保険相互会社の総務課長。鳴海が会社の正面玄関で貸し金の催促を行い、あわてて金を返す。
;守衛 - [[榎木兵衛]]
*:生命保険会社の守衛。
*その他 - [[堀礼文]]、[[ひろ新子]]、[[水晶晶子]]、[[辻田矢道]]、[[中川明]]、[[鶴岡修]]、[[市毛その子]]、[[重松収]]、[[野瀬哲男]]、[[大家宏]]、[[橋詰真知子]]、[[源馬均]]、[[山中直人]]、[[渥美博]]、[[松屋司郎]]、[[葵そのみ]]、[[亀田順子]]、[[山内修]]、[[新井一夫]]、[[久本昇]]、[[花城隆]]、[[大島光幸]]
 
=== 第3作 ===
;叶直子 - [[りりィ]]
*:鳴海のいきつけのバーのピアニストで、鳴海と知り合い、[[バーボン]]"オールドクロウ"を教えられるが、実は大田原の秘書。
;岡島芳勝 - [[青木義朗]]
*:47歳。[[特務機関]]と契約しているプロの殺し屋。機関の秘密を知りすぎ、狙われている。ホテルOZに宿泊し、国外逃亡を企んでいる。
;旅行代理店社員 - [[村松克己]]
*:ホテルOZのラウンジで、岡島に当日発の国際線チケットを渡す。
;藤田 - [[山本麟一]]
*:[[特務機関]]のボス。
;大田原 - [[佐藤慶]]
*:特務機関を操っていた黒幕。しかし大田原の死後、記事には役職は監督官庁長官と載っている。
;坂巻 - [[山西道広]]
*:特務機関員。
;井賀 - [[片桐竜次]]
*:特務機関員。
;時任 - [[畑中猛重]]
*:移送車の運転手。
;田山恵子 - [[森下愛子]]
*:時計屋の主人。
;バーテン - [[団巌]]
*:鳴海のいきつけのバーのバーテン。バーのピアニストであった直子が店を辞めたことを鳴海に言う。
*薬屋の主人 - [[草薙幸二郎]]
*本庄一雄 - [[トビー門口]]
*本庄のガードマン - [[ユセフ・トルコ]]
*特務機関員 - [[友金敏雄]]、[[檀喧太]]、[[磯村健治]]、[[前田哲郎]]、[[重松収]]、[[清水宏 (俳優) |清水宏]]、[[二家本辰巳]]
*その他 - [[青木茂]]、[[川村京子]]、[[赤木理恵]]、[[戸塚孝]]、[[石崎洋光]]、[[藤田康之]]、[[西内彰]]、[[星野晃]]、[[森健太郎]]
 
== スタッフ ==
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