「南関東公営競馬」の版間の差分

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[[関東地方]]で行われる[[中央競馬]]と競合することもあり、[[2014年]]現在は原則として[[月曜日]]から[[金曜日]]にかけてのウィークデイに開催されている<ref>[[日曜日]]に関しては、大井競馬のナイター開催で2013年度で5日間の開催実績がある(年末を除く)「南関競馬公式2013年度4~9月開催日程」 http://www.nankankeiba.com/calendar/201304.do 「南関競馬公式2013年度10~3月開催日程」 http://www.nankankeiba.com/calendar/201310.do</ref>。またおおむね[[3月]]半ばから[[12月]]頭にかけては、[[大井競馬場]]では'''トゥインクルレース'''、[[川崎競馬場]]では'''スパーキングナイター'''と名付けられた[[ナイター競馬]]が施行されている。施行者間の協議機関である[[関東地方公営競馬協議会]](地関協)により開催日程の調整や人員の共通化が図られ、そのほか[[三冠 (競馬)#南関東三冠|南関東三冠]]、[[三冠 (競馬)#南関東牝馬三冠|南関東牝馬三冠]]に代表される重賞戦線の一体化、A1クラスからC3クラスまでの競走馬の格付け基準の統一的な整備、馬券発売の合理化([[東京都競馬]]による馬券発売システムの共通化と相互場間発売・払戻、[[電話投票|電話・インターネット投票「SPAT4」]])などを展開している。結果として[[地方競馬]]としての施行者こそそれぞれ異なるものの、概ね一体的な[[競馬]]のシステム構築を実現している。
=== 競走 ===
人口の多い首都圏にあることなどに支えられ地方競馬の中では売上規模が突出しており<ref>2013年度の数字で、地方競馬全体の総売得金額のうち南関4場が占める割合は6割近い。ただし、過去には[[兵庫県競馬組合]]や[[岩手県競馬組合]]が、南関の各場に匹敵しうる打ち規模を誇っていた時期もあった。NAR公式:「2013年4月~2014年3月地方競馬開催成績」 http://www.keiba.go.jp/nar/pdf-result/year1304-1403.pdf</ref>、賞金水準も比較して高い<ref>2014年度の南関東の古馬最下級C3級の1着賞金は80万円であるのに対し、全地方競馬中で2番目に高いのは[[ホッカイドウ競馬]]・[[兵庫県競馬組合|兵庫]]の20万円である。</ref>。[[ダートグレード競走]]についても、[[競馬の競走格付け|GⅠGI級競走]]となっている12個のうち
* [[川崎記念]]([[川崎競馬場|川崎]])
* [[かしわ記念]]([[船橋競馬場|船橋]])
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* [[東京大賞典]]([[大井競馬場|大井]])
と、実にその半数が施行されている。[[地方競馬|地方競馬場]]での持ち回り開催となっている[[ジャパンブリーディングファームズカップ|JBC競走]]についても、開催予定を含む[[2015年]]までの15回の開催のうち8回が南関東での施行となっている。また[[1955年]]より[[中央競馬]]に準じて独自に重賞競走を施行しており<ref>地方競馬全国協会『地方競馬史 第2巻』地方競馬全国協会、1974年、60頁。</ref>、[[1997年]]からは[[中央競馬]]との[[ダートグレード競走|統一グレード]]とは別に南関東独自の[[グレード制|グレード]]を設けた。[[統一グレード競走]]との混同を避けるためにグレードの数字は[[ローマ数字]]を用いた「GI・GII・GIII」という表記ではなく、[[アラビア数字]]を用いた「G1・G2・G3」という表記を採用していたが、日本が国際パートI国になった2007年3月より「SI・SII・SIII」(Sは「South(南関東)・Superの意味」)に変更された。売上の低迷により近年は削減傾向が続いているものの、[[東京ダービー (競馬)|東京ダービー]]([[2014年]]度の1着賞金4200万円)を筆頭に南関東競馬限定の重賞であっても[[中央競馬]]のオープンクラスに匹敵する賞金規模を誇る競走も存在する。
 
=== 競走馬・騎手・調教師 ===
[[競走馬]]、[[調教師]]、[[騎手]]は4場いづれかの[[競馬場]]に所属する。[[大井競馬場]]と[[船橋競馬場]]は[[競馬場]]に隣接する厩舎地区があるほか、[[大井競馬場]]は[[千葉県]][[印西市]]小林に[[小林牧場|小林分場]]を、[[浦和競馬場]]は[[埼玉県]][[さいたま市]]野田に、[[川崎競馬場]]については[[神奈川県]][[川崎市]][[幸区]]小向にそれぞれ独自の[[トレーニングセンター]]を有している。原則的に[[調教師]]は以上のいずれかで馬房を借り[[競走馬]]を管理することとなるが、[[2006年]]より調教師個人が民間より調教施設を借り受け調教することができる認定厩舎制度(外厩制度)が導入され<ref>NAR公式:2006/3/29