「レチタティーヴォ」の版間の差分

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日本ではイタリア語としての'''recitativo'''('''レチタティーヴォ'''({{lang-it-short|recitativo}}が定着している。これ、'''叙唱'''、'''朗唱'''と訳されもするが、[[オペラ]]、[[オラトリオ]]、[[カンタータ]]などの中に置かれるもので、まず歌を用いた、概して大規模な組曲形式の作品の中に現れる一種の曲である。'''叙唱'''、'''朗唱'''と訳されることもある。[[歌曲|リート]]、[[バラード]]、[[演奏会用アリア]]などにも付随するが、通常は、個人的な感情の独白や、状況説明、ストーリーの紹介などの場面に採用されるため、当然ながら、多くの場合は[[アリア]]などの旋律的な曲の間や前に置かれることとなる。
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日本ではイタリア語としての'''recitativo'''('''レチタティーヴォ''')が定着している。これは、'''叙唱'''、'''朗唱'''と訳されもするが、[[オペラ]]、[[オラトリオ]]、[[カンタータ]]などの中に置かれるもので、まず歌を用いた、概して大規模な組曲形式の作品の中に現れる一種の曲である。[[歌曲|リート]]、[[バラード]]、[[演奏会用アリア]]などにも付随するが、通常は、個人的な感情の独白や、状況説明、ストーリーの紹介などの場面に採用されるため、当然ながら、多くの場合は[[アリア]]などの旋律的な曲の間や前に置かれることとなる。
 
旋律的なふるまいを必要とせず、時にはそれを意図的に排除したい必要性がある場面において、そこに、音程やリズムのない非音楽的な朗読や台詞が置かれることによって発生する作品全体としての進行上の音楽的弊害を防ぐため、あえて音程やリズムを楽譜中に指定した台詞によってふるまわせようというのが、レチタティーヴォの本意である。時には、歌のない器楽曲の曲名や、曲中の部分などにこの語が使用されて、そのふるまいを模倣させることもあったり、レチタティーヴォに類似する歌曲にこの名が冠されることもある。