「ユビキタス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
{{otheruses|用法、歴史および語源|その他のユビキタスについては}}
'''ユビキタス''' (Ubiquitous) とは、IT関連で使われる言葉のひとつで、[[バズワード]]とも指摘されているものである<ref name="chie">[http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=21725800 バズワード【buzzword】の意味とは] (Yahoo!辞書)</ref>
'''ユビキタス''' (Ubiquitous) とは、「いつでも、どこでも、だれでも」が恩恵を受けることができる'''[[インターフェース]]'''、'''[[環境]]'''、'''[[技術]]'''のことである。
'''ユビキタス'''は、色々な分野に関係するため、'''『[[ユビキタスコンピューティング]]』'''、'''『[[ユビキタスネットワーク]]』'''、'''『[[ユビキタス社会]]』'''のように言葉を連ねて使うことが多い。現在「ユビキタス」の厳密な定義は出されていないが、標準化団体である[[World Wide Web Consortium|W3C]]では[[2006年]]、「ユビキタス」に関するワークショップを設立し、[[国際基準]]の規格化に乗り出している。[[2007年]]4月には、日本での活動が展開されている。
 
== 概要 ==
2006年~2007年ころにさかんに使われ、IT関連商品の販売のために小売店でのポスターやテレビCMなどでさかんに使われた。「ユビキタス」の厳密な定義は出されていない。
'''ユビキタス'''という言葉は、他の言葉と組み合わせて使うことが多く、意味する範囲が明確に定義されていない。近年{{いつ|date=2014年4月}}流行の[[バズワード]]のひとつとして使われている。現在{{いつ|date=2014年4月}}、以下のような使い方をされている。
 
'''ユビキタス''' (Ubiquitous) とは、{{要出典範囲|"いつでも、どこでも、だれでも"が恩恵を受けることができる'''[[インターフェース]]''''''[[環境]]''''''[[技術]]'''のことである|date=2014年5月}}」だと言う人も{{誰|date=2014年5月}}
*[[ユビキタスコンピューティング]]
 
**コンピュータということを人に意識させないで、人の生活を支援する技術、環境。
「ユビキタス」は、色々な分野に関係する。他の言葉と組み合わせて使われることが多い(『[[ユビキタスコンピューティング]]』、『[[ユビキタスネットワーク]]』、『[[ユビキタス社会]]』のように言葉を連ねて使うことが多い。意味する範囲が明確に定義されていない。
**コンピュータ本体だけでなく、各種デバイス、端末を含む。
 
*[[ユビキタスネットワーク]]
標準化団体である[[World Wide Web Consortium|W3C]]は[[2006年]]、「ユビキタス」に関するワークショップを設立した。<ref group="注">国際基準の規格化に乗り出した。</ref><ref group="注">{{要検証|date=2014年5月}} 「{{要出典範囲|2007年4月には、日本での活動が展開された。」</ref>
**コンピュータ同士が自律的に連携して動作することにより、人の生活を支援する技術、環境。
 
**開発中の技術('''[[センサーネットワーク]]'''等)だけでなく、既存の技術([[インターネット]]、'''Web2.0''')を含む。
以下のような使い方をされている。
**ネットワーク端末を携帯することによって、いつでも、どこでも、“誰かと常に繋がっていられる”社会環境。
 
*[[ユビキタス社会]]
*[[ユビキタスコンピューティング]] - 「{{要出典範囲|コンピュータということを人に意識させないで、人の生活を支援する技術、環境|date=2014年5月}}」と主張されたり、「{{要出典範囲|コンピュータ本体だけでなく、各種デバイス、端末を含む。|date=2014年5月}}」と主張されたり、一定しない。
**ユビキタスの技術により、人が人らしく支援を受ける社会。
*[[ユビキタスネットワーク]] {{要出典範囲|コンピュータ同士が自律的に連携して動作することにより、人の生活を支援する技術、環境。|date=2014年5月}}と主張されたり、{{要出典範囲|「開発中の技術([[センサーネットワーク]]等)だけでなく、既存の技術([[インターネット]]、'''Web2.0''')を含む」|date=2014年5月}}と主張されたり、{{要出典範囲|「ネットワーク端末を携帯することによって、いつでも、どこでも、“誰かと常に繋がっていられる”社会環境」|date=2014年5月}}と主張されたり、一定していない。
**'''ユビキタスネットワーク社会'''、'''ユビキタス情報社会'''とも表現する。
*[[ユビキタス社会]]- {{要出典範囲|「ユビキタスの技術により、人が人らしく支援を受ける社会。」|date=2014年5月}}と主張されたり{{「ユビキタスネットワーク社会」「ユビキタス情報社会」とも表現する。」|date=2014年5月}}と主張されたりする。
 
== 歴史 ==
;語源
* 始まり:'''ユビキタス'''という言葉は、[[ラテン語]]の宗教用語であり、「神はあまねく存在する」という意味である{{要出典|date=2014年5月}}IT分野での使用としては、1991年に米ゼロックス (XEROX) 社パロアルト研究所の[[:en:Mark Weiser|Mark Weiser]]が論文<ref>Mark Weiser, "[http://www.ubiq.com/hypertext/weiser/SciAmDraft3.html The Computer for the 21st Century]" Scientific American,Vol 265 pp. 94-, Sep. 1991.</ref>に発表で使用したのが最初といわれている{{要出典|date=2014年5月}}。このとき彼は、'''ユビキタス'''という言葉の持つ『神の遍在』という意味を込めた訳ではなかった<ref>石井裕「特別寄稿 ユビキタスの混迷の未来"」『ヒューマンインターフェース学会誌』Vol4 (2002) p.p.129-130.</ref>。究極のインタフェースの理念は、それが何台のコンピュータであるとか、どのように接続されているかといった事象とは別の概念であることを強調したのだった。後に『[[遍在]]』という言葉が独り歩きしてしまったため、Weiserは"Calm Technology"<ref>[http://sandbox.xerox.com/hypertext/weiser/calmtech/calmtech.htm "Calm Technology"]([http://sandbox.xerox.com/weiser/ Wiserのwebsiteより])</ref>という言葉を使うようになった。
 
*日本におけるユビキタスの萌芽 (TRON)
:Mark Weiserの'''"ユビキタス'''論文"より数年前の1984年に、[[坂村健]](当時東京大学助手、現教授)は[[TRONプロジェクト]]を起こした。「{{要出典範囲|これが日本における'''ユビキタス'''の始まり|date=2014年5月}}」とされていた{{誰|date=2014年5月}}。<ref group="注">{{要出典範囲|TRONでは、[[電脳住宅]]などユビキタス社会に繋が実証実験が行われた|date=2014年5月}}</ref>
:TRONでは、[[電脳住宅]]などユビキタス社会に繋がる実証実験が行われた。
*日本におけるユビキタスの変遷
:坂村健は、TRONプロジェクトで電脳社会を実現するものとして、『<u>どこでもコンピューター</u>』という考えを提唱した。これが、「ユビキタス・コンピューティング」という言葉が日本に入ってきたときに受け入れる下敷きとなり、現在でもユビキタス社会を表現する言葉の1つとなっている。[[国立国語研究所]]では、ユビキタスを表現する言葉として、「時空自在」と言い換える提案がなされたが、『時空を飛び越えて、どこにでも行くことができる[[タイムマシン]]のようだ』との批判が多く{{要出典|date=2014年5月}}、現在も検討中となっている。最近では、「ユビキタス」を表す言葉として『いつでも、どこでも、だれでも』という言葉が、ユビキタスと共に使われることが多い{{要出典|date=2014年5月}}
 
*「ユビキタス」に関する規格化、標準化
:「ユビキタス」の厳密な定義は、ユビキタスに関するコンソーシアム、各研究機関、政府機関で検討、提案されてきたが、規格化されてはいない。
:世界標準機構であるW3Cでは2006年、「ユビキタス」に関するワークショップを設立し、国際基準の規格化に乗り出した。2007年4月に、W3CのWGが日本に設立された。「ユビキタス」の規格化、標準化へ向け、日本の各活動組織との連携が行われているた???{{要検証|date=2014年5月}}
 
*ユビキタスと"ubiquitous"
36行目:
:なお"ubiquitous"は形容詞であり、名詞として使う場合は "ubiquity"であるので、日本語で「ユビキタス」を含む文章やタイトルを英訳する場合は注意を要する。
 
*<ref group="注"> {{要出典範囲|デバイス開発によるユビキタス、[[RFID]] |date=2014年5月**
:[[RFID]]
 
== 用語の起源 ==
*ラテン語で'''Ubique'''とは、「'''遍く'''」(△「'''いつでも、どこでも'''」)を表す一般的な用語であるが、英語の'''ubiquitous'''は、もともと「'''神は遍在する'''」という宗教観が意味である。

欧米では「[[唯一神]]」が遍在するのに対し、伝統的日本の神は[[八百万の神]]であるいうことでして、日本的ユビキタスを意識した、やおよろずプロジェクト<ref>[http://www.8mg.jp/ やおよろずプロジェクト]</ref>(2003年度~2005年度)が生まれた。
**今日では、ユビキタス社会に遍在するのは'''サービス'''であるとの認識から、ユビキタスと'''神'''を結び付けることはなくなった。
** "quod semper, quod ubique, quod ab omnibus" #:-> forever, everywhere, and for everyone
 
== ユビキタスの実証実験など ==
{{出典の明記|section=1|date=2014年5月}}
*愛・地球博実証実験
*銀座実証実験
55 ⟶ 57行目:
==脚注==
{{脚注ヘルプ}}
<references group="注"/>
 
;出典
{{reflist}}
 
== 関連項目 ==
*[[バズワード]]
*[[アンビエント]]
*[[ユビキタスネットワーク]]