「シャガ」の版間の差分

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人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生する。開花期は4 - 5月ごろで、白っぽい紫の[[アヤメ]]に似た花をつける。花弁に濃い紫と黄色の模様がある。根茎は短く横に這い、群落を形成する。草丈は高さは50 - 60 [[センチメートル|センチ・メートル]]程度までになり、葉はつやのある緑色、左右から扁平になっている。いわゆる[[単面葉]]であるが、この種の場合、株の根本から左右どちらかに傾いて伸びて、葉の片面だけを上に向け、その面が表面のような様子になり、二次的に裏表が生じている。
 
学名の種小名は''japonica''(「日本の」という意味)ではあるが、シャガは中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた[[帰化植物]]である<ref name="Bmati">{{cite book | 和書 | author = 岩槻秀明 | title = 街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本 | publisher = [[秀和システム]] | date = 2006-11-05 | isbn = 4-7980-1485-0}}</ref>。[[三倍体]]のため種子が発生しない<ref name="Bmati"/>。このことから日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子を持ち、またその分布の広がりは人為的に行われたと考えることができる。したがって、人為的影響の少ない自然林内にはあまり自生しない。スギ植林の林下に見られる場所などは、かつては人間が住んでいた場所である可能性が高い。そういう場所には、[[チャノキ]]なども見られることが多い。中国には[[二倍体]]の個体があり花色、花径などに多様な変異があるという。近縁種の[[ヒメシャガ]]は[[東京都]]で[[レッドリスト]]の[[準絶滅危惧|準絶滅危惧種]]に指定されている<ref>{{Cite web |url=http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050145418 |title=日本のレッドデータ検索システム(ヒメシャガ) |publisher=エンビジョン環境保全事務局 |accessdate=2011-08-01}}</ref>。
 
また、シャガを漢字で「射干」と書くことがある。しかし、[[ヒオウギアヤメ]](檜扇)のことを漢名で「射干」(やかん)というのが本来である。別名で「胡蝶花」とも呼ばれる。