「無菌播種」の版間の差分

:上記の手法のうち、どれを採用すれば休眠打破できるかは種類(品種)によって異なる。いわゆる難発芽種では上記の手法を複数組み合わせなければ発芽しない。たとえばクマガイソウでは上記の手法のうち低温処理を除いた、すべての方法を併用して初めて発芽に成功している。
:着生ランの無菌播種は基本的に大きな差異はなく、ごく一部の例外を除いて農業参考書に出ている基本技術を応用すれば実用レベルの生産が可能である。しかし温帯以北の地生ランはランの種類ごとに特異性があり、種類に応じた独自の培養法を開発しなければ育成は困難である。
 
:なお近年の研究で、菌類が種子近在で繁殖することによって種子近在の大気組成に変化が生じ(酸素濃度の低下、二酸化炭素濃度の増加など)、それが種子発芽の誘引となる事例が報告されている。この場合、菌類の呼吸・代謝活動は間接的な要因であるため、共生関係の成立しない菌種と同一容器内で培養した場合や、共生菌が種子と直接接触していない状態でも休眠打破が生じる場合がある。しかし培養容器内のガス組成を計測しつつ人為的にコントロールしていくことは計測機器や費用などの点から実践が難しく、生産現場での応用例は現在のところ報告されていない。
 
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