「ネオニコチノイド」の版間の差分

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ミツバチ大量死は、[[2010年]]現在、[[カナダ]]や[[アメリカ]]、[[中国]]、[[台湾]]、[[インド]]、[[ウルグアイ]]、[[ブラジル]]、[[オーストラリア]]、そして[[日本]]など、全世界的な広がりをみせている<ref name="gaiyoc">[http://www.kokumin-kaigi.org/newsletter/newsletter_62.pdf 水野玲子 『世界に広がるミツバチ大量死 – 欧米諸国の対応』] ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 ニュース・レター Vol.62 (2010)</ref>。
 
EU諸国では、ミツバチ大量死事件を受けて、その主要原因物質と考えられるネオニコチノイド系農薬を使用禁止にするなどの対策が講じられている。迅速な対応を行ったのはフランス。EU諸国では、ミツバチの被害拡大を防止するために、原因究明に精力的に取り組む一方、[[予防原則]]に基づいて、ミツバチ大量死の主要原因と疑われるネオニコチノイド系農薬について迅速な対応が講じられている<ref name="gaiyoa"> [http://www.kokumin-kaigi.org/pdf/100219neonicotinoid.pdf 『ネオニコチノイド系農薬の使用中止等を求める緊急提言』(2010年)]</ref><ref name="gaiyob">[http://www.kokumin-kaigi.org/newsletter/newsletter_57.pdf 水野玲子 『ミツバチが生態系異変を警告!ネオニコチノイド系農薬の使用、販売中止を求めよう』] ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 ニュース・レター Vol.57 (2009)</ref><ref name="gaiyoc"/>。ネオニコチノイド系農薬3種(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)は'''2013年12月より2年間暫定的に、EU全域で使用が原則禁止'''となる<ref>時事通信 2013年5月25日</ref>。
* '''フランス'''
[[1994年]]にイミダクロプリドによる種子処理(種子のコーティング)が導入された後、ミツバチ大量死事件が発生していた。そこで、[[1999年]]1月、予防措置として、イミダクロプリドによるヒマワリ種子処理を全国的に一時停止し、原因究明調査に着手。[[2002年]]、ミツバチ全滅事件発生。[[2003年]]、農業省の委託を受けた毒性調査委員会はイミダクロプリドの種子処理によるミツバチへの危険性を警告する報告書をまとめる。これを受けて、[[2004年]]に農業省は、イミダクロプリドを活性成分とするネオニコチノイド系殺虫剤ゴーシュの許可を取り消し、イミダクロプリドによるトウモロコシの種子処理も禁止。そして、[[2006年]]4月、最高裁の判決を受け、ネオニコチノイド系農薬ゴーシュ(イミダクロプリド)を正式に使用禁止。