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== 政治経歴 ==
[[1973年]]、スペクターはフィラデルフィア市長選挙に共和党から立候補するも、[[民主党 (アメリカ)|民主党]]のリッツォ市長に敗れる。[[1976年]]には共和党上院議員選挙予備選に出馬するが、今度は[[ジョン・ハインツ]][[アメリカ合衆国下院|下院議員]]に及ばなかった。[[リチャード・シュワイカー]]上院議員(共和党)が[[1980年]]の上院議員選への不出馬を表明すると、スペクターは再度上院議員選への挑戦を表明した。彼は共和党の指名を獲得することに成功し、本選でも勝利を収めて上院議員に就任した。
 
その後、[[1986年]]、[[1992年]]、[[1998年]]、[[2004年]]に再選された。5期30年を勤め上げ、ペンシルベニア州選出の上院議員としては最長在任記録である。スペクターは、党内の穏健派を代表する上院議員の一人である。そのため、急進派の一部は彼にRINO(Republican In Name Only, 名ばかりの共和党員の意)とのレッテルを貼る。その一例として、彼は合法的な[[妊娠中絶]]を容認するいわゆるプロ・チョイス派である。さらに、1999年には[[ビル・クリントン|クリントン]]大統領の弾劾反対を表明し、弾劾を急ぐ党の執行部を非難した。1996年には大統領を目指し共和党予備選に出馬したが、早い段階で脱落した。
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スペクターは自身も朝鮮戦争に従軍した[[退役軍人]]であることから、退役軍人の問題(年金など)に非常に熱心である。また、[[1995年]]から[[1997年]]まで情報委員会の委員長を務めている。委員長として、[[アメリカ中央情報局|CIA]]改革などに取り組んだ。さらに弁護士としての経験を生かし、司法委員会でも主要なメンバーとなった。[[1987年]]、[[ロナルド・レーガン|レーガン]]大統領が[[ロバート・ボーク]]を[[合衆国最高裁判所|連邦最高裁]]判事に指名した際にはこれに反対し、委員会での質問でボークを追い詰めるなどボークの指名承認拒否に大きな役割を果たした。保守派のボークの指名承認を阻止したことで、スペクターは多くの急進派の活動家の怒りを買った。一方で同じ保守派の{{仮リンク|クラレンス・トーマス|en|Clarence Thomas}}が[[ジョージ・H・W・ブッシュ]]大統領により[[1991年]]に指名された際には、指名承認に決定的な役割を果たした。トーマスは{{仮リンク|アニタ・ヒル|en|Anita Hill}}の告発により[[セクハラ]]を疑われ指名承認拒否の危機に瀕していたが、スペクターが司法委員会でヒルの証言の信憑性のなさを暴いたのであった。
 
2004年の再選に際し、スペクターは共和党予備選で厳しい挑戦を受けた。かねてより穏健派と看做されていた彼は、急進的な保守派活動家たちのターゲットにされていた。こうした活動家たちの支持を受けて{{仮リンク|パット・トゥーミー|en|Pat Toomey}}元下院議員が立候補し、スペクターは一時は当選が危ぶまれるほどの危機に瀕した。同じペンシルベニア州選出で、党内右派の[[リック・サントラム]]上院議員及び[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ジョージ・W・ブッシュ]]大統領の支持を得て、スペクターは52%対48%の僅差で予備選を勝ち抜いた。彼は民主党のジョー・ホエッフェル下院議員らを降し、5選を勝ち得た。
 
2009年4月、右傾化した共和党への批判を交えながら、「共和党の哲学との対立を感じ、民主党の哲学に共鳴するようになった。」と表明し、民主党へくら替えした。ただ、この民主党への鞍替えの裏には、2010年に予定されている時期上院選における厳しい選挙情勢も見え隠れしているという指摘がある。
 
前述にあるように、上院における投票行動で、リベラル色の色濃い投票行動を繰り返してきた経緯から地元の共和党員が激しく反発、次期上院選の公認候補を選出する党員選挙で[[は前回僅差で下したパット・トゥーミー]][[アメリカ合衆国下院|元下院議員]]に20ポイントの大差をつけられていた。党籍移動を果たしたものの、2010年5月18日に実施された民主党の党員選挙で、同党の[[{{仮リンク|ジョー・セスタック]]|en|Joe Sestak}}下院議員の多選・高齢批判の前に結局は敗北。6選への道は事実上断たれた<ref>[http://www.foxnews.com/politics/2010/05/18/arlen-specter-faces-joe-sestak/ Sestak Defeats Specter in Pennsylvania Democratic Primary] FOX・NEWS,2010年5月19日</ref>。同年の中間選挙をめぐっては、多選・高齢の現職に対する批判が激しく、同じく政界の大御所で再選は確実と見られていた[[ジョン・マケイン]]上院議員が党員選で同じように苦境に立たされており、[[ユタ州]]選出の[[{{仮リンク|ボブ・ベネット]]|en|Bob Bennett (politician)}}上院議員は党員選で惨敗、4選への道を断たれ、[[インディアナ州]]の[[ダン・バートン]]下院議員は勝利はしたものの同党の新人に2%にまで接近を許している。
 
== 上院司法委員長 ==