「振り逃げ」の版間の差分

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==== 阪神 対 大洋 ====
1967年9月23日、[[阪神甲子園球場]]で行われた[[阪神タイガース]]対[[横浜DeNAベイスターズ|大洋ホエールズ]]戦で、1回表二死満塁の場面。大洋の打者[[森中千香良]]は、2ストライク0ボールから阪神の[[ジーン・バッキー]]が投げた[[ナックルボール]]を空振りし、捕手の[[和田徹]]がワンバウンドで捕球した。<ref>{{Cite web |url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_08september/KFullNormal20080921198.html |title=【9月23日】1967年(昭42) 1回表で終わり!阪神が試合放棄 風呂に入った選手もいた! |work=日めくりプロ野球08年9月 |publisher=日刊スポーツ |accessdate=2014-03-02}}</ref>和田は、一度はベンチに戻ろうとする森中に触球しようとしたが触球せず、また、本塁を踏めば三塁走者をアウトにすることもできたがそれもせず、ボールをマウンドに転がしてベンチに戻った。大洋側は振り逃げができると気付き、打者走者森中が一塁へ走り、三塁走者の[[松原誠]]がホームインした。阪神の[[藤本定義]]監督は選手全員をロッカールームに引き上げさせて[[大谷泰司]]球審に抗議し、その後、大谷球審を小突くなどした。大谷球審は、藤本監督を退場処分として試合再開を命じ、プレイを宣告した。しかし、阪神の選手たちがベンチから出てこなかったため、大谷球審は1分後、[[放棄試合|没収試合]]を宣告して、大洋の勝利とした。<ref>公認野球規則4.15(d) 一時停止された試合を再開するために、球審がプレイを宣告してから1分以内に競技を再開しなかった場合、没収試合が宣告され、相手チームに勝利が与えられる。</ref>
 
振り逃げを発端とした唯一の没収試合である。ただし、初回に大洋の勝利で試合終了となったため、振り逃げは、成立したが規定回数に到達していないので記録上は無効という、非常に珍しいケースである。