「炎上 (ネット用語)」の版間の差分
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== 炎上の経過 ==
炎上の発生から激化までの過程には、[[藤代裕之]]は
炎上が激化すると、抗議はブログ・SNSのコメント欄や掲示板への書き込みに留まらず、多様な方法が見られる。メール、架電(いわゆる[[電凸]])、発展すると関係者(個人であれば学校・職場などの所属先、企業であれば取引先など)への抗議や直接訪問・[[デモ活動]]といった事態に至る<ref>『ネット炎上であなたの会社が潰れる!―ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル』107-108頁</ref>。その途中で、有志が[[まとめサイト]]と呼ばれるしばしば[[Wiki]]形式のサイトを立ち上げることがある。そこでは、炎上に至った事件とその後の経過が整理されて解説されている他、電話やメールなどで抗議する際のテンプレートまで用意されており、まとめサイトが設置されるようになると炎上はかなり深刻な事態に達しているといえる<ref>『ネット炎上であなたの会社が潰れる!―ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル』17頁・20-22頁</ref>。企業ではなく一般の個人を対象とした炎上であっても、それまでのブログやSNSの日記における様々な日常生活の記述を総合し、住所や勤務先などが[[集合知]]的に暴かれてしまうことがある<ref>『ネット炎上であなたの会社が潰れる!―ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル』67-68頁</ref>。企業の場合は取引先にまで抗議が及んで営業に支障をきたす場合もある<ref>『ネット炎上であなたの会社が潰れる!―ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル』46-47頁</ref>。また、触法行為を自慢するネット上の書き込みによって炎上を誘発してしまった従業員がそれを理由に会社から解雇されるような事例もある<ref>『ネット炎上であなたの会社が潰れる!―ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル』65-66頁</ref>。
[[田代光輝]]は、オールポートとポストマンによる噂の公式のR= i×aを応用し、炎上の広がりを「炎上の広がり∝関心の高さ×状況の曖昧さ」であるとしている。例えば政治・宗教・スポーツは関心も高く曖昧であるため炎上しやすいテーマである。TPPや原発問題、外交(歴史認識や領土問題)は曖昧な状況が続くため炎上しやすく炎上が継続しやすい<ref>『Aera 2013年8月26日号』SNS新リスクの護身術</ref>。特に「食の衛生」は日本のおいては「関心」が高いテーマである。また1つのテーマで炎上が起こるとそのテーマに対して「関心」が高くなるため、類似の事例で炎上トラブルが連鎖する現象が起こる。関心が高いテーマで不道徳な行為などが発見されると「曖昧さが0になる」=「相応な罰があたえられる」まで収まらない。逆に言えば謝罪や適切な処罰を受けることで「曖昧さ」を0にすれば炎上は収束する。
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