「リストリクター」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Reinders (会話 | 投稿記録)
説明・出典追加
17行目:
NREの燃料リストリクターは、設定されたエンジン回転数<ref group="注">車両の重量に合わせて、スーパーフォーミュラは8,000rpm、SUPER GTは7,500rpmに設定されている。</ref>まで機械式の燃料ポンプで瞬間的な噴射流量を制御、設定回転に達すると燃料供給量がF1と同様の100kg/hに制限されるほか<ref name="as20140331">{{Cite news |url=http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=55524 |title=日本のエンジン技術の未来を担う、NREエンジン |newspaper=AUTO SPORT web |date=2014-03-31}}</ref>、流路を絞ることで、より細かな性能調整にも対応している<ref name="sf_sf14&nre">{{Cite news |url=http://superformula.net/sf/enjoy/2014/special/technology-laboratory-001.shtml#notes3 |title=初演に向けた「ドレス・リハーサル(舞台稽古)」の日々 SF14とNREが目指すもの |newspaper=SUPER FORMULA |date=2014}}</ref>。
 
燃料を制限する一方で、観客を楽しませるための趣向として“オーバーテイクシステム”が組み込まれている{{#tag:ref|ボタンを押すと燃料リストリクターをバイパスする電磁弁が一定時間開き、エンジンへ送り込まれる流量が5%増えて一時的に出力が約50PS上がる<ref name="sf_sf14&nre"/>。|group="注"}}。実際の使用に於いては公平を期すため、第三者のメーカーが製造したリストリクターは、主要個所を封印した状態のままレースが開催される週の金曜日に主催者へ納品、レース毎に正確さを確認・調整した上で、取り付ける車両を決定する抽選を行い、各チームに渡され、取り付け時に再び封印する仕組みとなっている<ref name="sf20140320"/>。なお、シーズン中も規定を維持しているか随時検査が行われるため、全てのエンジンが同じ燃料流量特性を持つことが保証される<ref name="sf_sf14&nre"/>。
 
F1でも2014年より燃料の流量制限を実施し、NREと同じ100kg/hに規制しているが、FIAのセンサーでモニタリング、レース後に規定流量超過の有無をチェックするもので、機械式で瞬間流量を制御するNREとは異なる<ref name="sf_sf14&nre"/>。また、F1方式はレース後の違反判定が難しいことに加えて、センサーの故障による失格などのトラブルも発生しているが<ref>{{Cite news |url=http://ja.espnf1.com/redbull/motorsport/story/151161.html |title=継続するレッドブルの燃料計問題 |newspaper=ESPN F1 |date=2014-03-28}}</ref>、NREの機械式リストリクターは構想前に懸念されていた燃料詰まりのリスクを解消、瞬時の流量を制限することを可能としており<ref name="sf20140320"/>、トラブルも発生していない<ref name="as20140331"/>。