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なお、[[俳優]]・[[歌手]]などの[[芸能人]]が実名を隠してまったく別の名を使うことがあるが、この場合は基本的に'''[[芸名]]'''と称される([[力士]]における[[四股名]]も同様)。この他にも、実際の[[戸籍]]などに登録された名前以外を使うケースでは、[[ペンネーム]]・[[ハンドルネーム]]・[[ラジオネーム]]などもあるが、これらを指して「偽名」と呼ぶことはあまりない。これは、相手側もその呼び名が本名ではないことを承知している事にもちなむ。こういった、双方が納得して架空の名称を使うケースで、似たようなものには'''仮名'''・ないし'''仮称'''(便宜的に名称を与えて呼ぶこと)もあるが、これらも偽名の範疇からは外れるとされる。総じてこれらは'''[[ニックネーム]]'''([[愛称]]・[[通称]]・[[通名]])と呼ばれる場合が多く、'''偽名'''は基本的には“他人を欺くため”に使われる名前のことを指す。
 
[[偏見病気]]に対する[[差別社会的認知]]が社会不十分であり、病気対する[[偏見]]が強かった時代には、たとえば[[ハンセン病]]の療養所へ入所する際に、入所者が別の名前を名乗ることを強制されたという歴史ったケースある[[アメリカ]]や[[日本]]で見受けられた。これは、家族など親族への風評差別を防ぐという点も、理由のひとつとして挙げられる。ただし、自分の名前をそのまま使った場合もある。後年にらい予防法が廃止された時点で、それまでの偽名を止めて元の名前に戻した人もいる。その名を長く使っている人の場合は愛着が湧く事もあり、またその名前で有名になった場合もある。ただし社会に出れば、免許証での表記や病院の呼び出しなどではすべて本名で扱われるため、そこに逆に違和感を覚えた例もあるという。これらの問題に関しては、[[ハンセン病#偽名・仮名の使用]]を参照されたい。
 
また[[第二次世界大戦]]中、[[オーストラリア]]の[[カウラ]]に収容されていた[[日本人]][[捕虜]]の多くは、捕虜になったことを恥じ、本名を名乗らなかった。そのため、後に起きた脱走事件([[カウラ事件]])の犠牲者の墓地には、偽名が記されている。 <ref>『初めて戦争を知った - 若者たちの旅(2)生きて虜囚の辱めを受けず - オーストラリア・カウラ事件』(1993年)、[[NHKエンタープライズ]]</ref> 。