「大和物語」の版間の差分

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**H系統(桂宮本系統)・・・[[宮内庁]]書陵部所蔵[[桂宮本]]、[[京都大学]]附属図書館所蔵中川家旧蔵本、[[永青文庫]]本など。
*第二類(P系統)・・・[[天理大学]]附属図書館所蔵[[御巫清勇]]旧蔵本(御巫本〈みかなぎぼん〉)、[[愛媛大学]]附属図書館所蔵[[鈴鹿三七]]旧蔵本(鈴鹿本)の2本。第172段の後に附載説話第二類9章段が入り、第173段へ続く。第173段のあと、「此物語は[[花山天皇|花山院]]御作なりと本にあり」とあり、次に第169段が移されている。これらは本文の特徴から、[[藤原清輔]]や[[顕昭]]などの[[六条家]]の人々のあいだで使われていた系統の伝本ではなかったかといわれる。御巫本と鈴鹿本は系統は極めて近いが、本文にはかなり多くの異同がある。
*第三類(Q系統)・・・[[吉良義則]]氏旧蔵[[久曾神昇]]所蔵勝命本(しょうみょうぼん、「勝命」とは[[藤原親重|藤原親重(ちかしげ)]]の出家後の法名)、[[村専一]]氏旧蔵[[九州大学]]附属図書館所蔵[[支子文庫|支子(くちなし)文庫]]旧蔵本(田村本)の2本。第142段と第143段との間に他本にはない一段を有し、第173段を欠く。
 
=== 森本茂による分類 ===
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*『大和物語鈔』
*[[北村季吟]]([[1653年]]) 『大和物語抄』
*北村季吟([[1655年]]) 『大和物語追考』(『大和物語抄』を補訂したもの)
*[[賀茂真淵]]([[1760年]]) 『大和物語直解』
*[[木崎雅興]]([[1776年]]) 『大和物語虚静抄』