「アイ・アム・レジェンド」の版間の差分

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[[リチャード・マシスン]]の小説[[地球最後の男|“''I Am Legend''”]](日本語版は映画化に合わせて『地球最後の男』から『アイ・アム・レジェンド』に改題された)の3度目の映画化作品。[[2007年]][[12月14日]]、日米同時公開された。日本での興行収入は43億円<ref name=eiren/>。
 
== あらすじ(導入部) ==
[[2012年]]、廃墟と化した[[ニューヨーク]]。元[[アメリカ陸軍|米国陸軍]][[中佐]]であり[[科学者]]のロバート・ネビルは、3年もの間[[シェパード]]の愛犬サムだけを家族として、[[動物園]]から逃げ出した[[インパラ]]を狩り、公園で[[トウモロコシ]]を収穫する生活を送り、一日も欠かさず生存者を捜し求めてメッセージを発信し続けていた。なぜならネビルは[[ウイルス]]感染により、世界人口の60億のほとんどが絶滅していく中で生き残った、ニューヨークのたった1人の生存者だったからだ。
 
== あらすじ ==
[[2012年]]、廃墟と化した[[ニューヨーク]]。元[[アメリカ陸軍|米国陸軍]][[中佐]]であり[[科学者]]のロバート・ネビルは、3年もの間[[シェパード]]の愛犬サムだけを家族として、[[動物園]]から逃げ出した[[インパラ]]を狩り、公園で[[トウモロコシ]]を収穫する生活を送り、1日も欠かさず生存者を捜し求めてメッセージを発信し続けていた。なぜならネビルは[[ウイルス]]感染により、世界人口の60億のほとんどが絶滅していく中で生き残った、ニューヨークのたった1人の生存者だったからだ。
[[2009年]]、女性科学者アリス・クルピン博士が[[麻疹|はしか]]ウィルスを元に[[悪性腫瘍|ガン]]の治療薬を開発した。治療薬は1万9人のガン患者に試験投与され、全員が助かったかに見えた。だが、試験投与された1万9人のうち5,000人から[[狂犬病]]のような症状が出始め、治療薬のウィルスが人間を死に至らしめる危険なウィルスであるK.V(クルピン・ウィルス)に突然変異していることがわかる。
 
それからさかのぼること3年前の[[2009年]]、女性科学者アリス・クルピン博士が[[麻疹|はしか]]ウィルスを元に[[悪性腫瘍|ガン]]の治療薬を開発した。治療薬は1万9人のガン患者に試験投与され、全員が助かったかに見えた。だが、試験投与された1万9人のうち5,000人から[[狂犬病]]のような症状が出始め、治療薬のウィルスが人間を死に至らしめる危険なウィルスであるK.V(クルピン・ウィルス)に突然変異していることがわかる。
 
K.Vの致死率は94%6%は[[免疫]]を持っており、生き延びること出来できたが、5%は全身の体毛と[[太陽光]]([[紫外線]])への耐性を失い、凶暴化して常人を遥かに上回る身体能力を得て、他の人間を襲って捕食する“ダーク・シーカー”に変貌してしまった。
 
ニューヨークがK.Vの感染源になったことで大統領は軍を出動させ、ニューヨークを封鎖したが、K.Vは空気感染によって世界中へと拡散していった。
 
それから3年後の2012年、K.Vに免疫があり、なおかつダーク・シーカー化を免れた軍の科学者であるネビル中佐は、家族を失いながらも人気が絶え廃墟と化したニューヨークで生き残っていた。ネビルの娘が死の直前にネビルを護るよう言いつけた子犬のサムも成長し、ネビルとともに昼間は野生動物を狩り、夜になると活動をはじめるダーク・シーカーズを警戒しながら寄り添って暮らしていた。
 
一方でネビルは自宅地下の研究室でK.Vの研究を続け、ダーク・シーカーを人間に戻す血清のテストのために、マウスや生け捕りにしたダーク・シーカーをサンプルにした実験を繰り返していた。
 
研究に見込みが出てきたある日、臨床実験のためにダーク・シーカーズの群れから1人の女性を生け捕りにしたことで、ネビルは群れを率いるダーク・シーカーのボスから執拗に狙われるようになり、その運命は大きく動きはじめる。ダーク・シーカーとの戦いでサムを失い、自身も窮地に陥ったネビルだったが、3年間無線で送り続けたメッセージを聞いてアルゼンチンからやって来たアナとイーサンの親子によって救われる。
 
自分以外の生存者と久しぶりに遭遇したネビルだったが、“生存者達が暮らしている北部の村”というアナの語る荒唐無稽な夢の話を聞かされて、ついに感情を爆発させながら、自分はあくまでK.Vの感染源であるニューヨークで戦うと宣言して、アナの北部への旅立ちの誘いを拒絶する。