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オーディオデータはCD-DAやDVDビデオで利用されている[[リニアPCM]]と称される16[[ビット|bit]]44.1kHzではなく、[[ΔΣ変調]]を併用した高速[[標本化]]低bitである1bit2.8224MHz(=2822.4kHz)である。この[[量子化]]語長・[[サンプリング周波数|標本化周波数]]フォーマットを'''ダイレクトストリームデジタル'''('''[[Direct Stream Digital]]''', '''DSD''')という方式と紹介される場合も多い。
 
ΔΣ変調1bit2.8224MHzのフロントエンドをもつADCは[[DAT]]録音機等に広く用いられたが、DATやCD-DAなどは1bit2.8224MHzのデータにデジタルローパスフィルターをかけて折り返し[[ノイズ]]発生を防いだ後、2.8224MHzの標本点をデシメーションフィルターによって1/64の44.1kHzに間引く。量子化語長は16bitを出力することで16bit44.1kHzのリニアPCMデータを得ている。高速標本化とΔΣ変調によって量子化雑音は超高域に追い出されているが、この不要帯域をカットしているわけである。この高域をカットするフィルターや、2.8224MHzの標本化周波数を1/64の44.1kHzに間引くデシメーター回路では、ディザを用いないで量子化語長を切り捨てたり、丸める場合もあるために音質が劣化する要因となっていた。人間の耳の特性を考えると量子化雑音が寄せ集められた超高域周波数帯域では感度が低いので、わざわざ帯域を制限しなくとも良いのではないか?、という思想に基づいて、2.8224MHz1bit信号のまま記録・再生する訳である。SACDや高速1bit音源の'''スーパーオーディオCD'''の音は、CD-DAと比較してより原音に近いと言われている理由はデシメーションフィルターを通過させずに記録できるという利点にあるのであって、人間の耳には聴こえないはずの超高域周波数まで記録・再生しているからではない。もしも人間が超高域周波数帯域を感じているのであれば、ΔΣ変調と高速標本化によって量子化雑音が寄せ集められたSACDの超高域周波数帯域は非常に雑音レベルが大きいのでうるさく感じるはずである。
 
スーパーオーディオCDではA/D変換の際にΔΣ変調1bit2.8224MHzのデータをそのままスーパーオーディオCD盤上に記録している。SACDプレーヤー黎明期には、この高速1bit信号データを再生時にも間引きせずそのまま[[デジタル-アナログ変換回路|D/A変換]]する機種もあったが、[[アナログ-デジタル変換回路|A/D変換]]時に不要帯域に寄せ集められた量子化ノイズがそのまま再生されると、超高域のノイズがフォールダウンして可聴帯域に落ちてきたり、場合によってはスーパーツイーターが破損するので、SACDプレーヤーのアナログ回路基板上に100kHz以上をカットするローパスフィルターを増設した。また、デジタル回路でフィリタリングした後、標本化周波数を間引くことによってD/A変換する機種もある。この回路を用いたSACDプレーヤーでは、1/2fs以上に存在する側帯波をフィルタリングしているが、D/A変換以後でアナログフィルターのみで帯域制限を行うと音質が劣化するので、オーバーサンプリングデジタルフィルターを併用してアナログフィルターの減衰特性を緩やかにしている機種もある。
 
== スーパーオーディオCDを自主制作する場合について ==
スーパーオーディオCDは著作権保護の関係から基本的にPC上で使用することは不可能であり、市販のソフトのコピーなどは出来できないようになっている。<br />
しかしながら、[[CD-DA]]や[[DVD-Video|DVDビデオ]]、[[BDMV]]などと同様に、自分たちで[[作詞]]、[[作曲]]、[[演奏]]などを手がけてSACDとは規格は異なるものの、同じ信号形式のDSDで記録したディスクを制作することは可能である。
 
[[2006年]]に発売された[[PlayStation 3]]は日本国内でSACDが再生できるのは初期型である60GB/CECHA00と20GB/CECHB00のみである。ファームウェア・バージョン2.00で光デジタル音声端子からの出力が可能になった。<!--ただし、2.0chステレオのソフトについては、リニアPCM2.0chステレオ(44.1kHz/16bit)を出力{{要出典|date=2007年11月}}。-->5.1chサラウンドを収録したソフトについてはDTS5.1chサラウンド(48kHz/24bit)に変換して出力されたが、直後に出たバージョン2.01において、デジタル光出力ではリニアPCM2.0chステレオ(44.1kHz/16bit)のみ出力可能、DTS5.1chサラウンドでは出力されなくなった。ただし、HDMI端子接続ではリニアPCMに変換することで、2.0chステレオ(176.4kHz/24bit)と5.1chサラウンド(176.4kHz/24bit)のハイサンプリング&ハイビットで出力可能である。なお、DSDのビットストリーム出力には対応していない。
 
[[DVD]]規格の一つである[[DVD#DVD-Audio|DVDオーディオ]]は、ハイエンドユーザーを対象としている点ではスーパーオーディオCDと競合する規格である。DVDオーディオは[[パルス符号変調#リニアPCM|リニアPCM]]形式(非圧縮または[[可逆圧縮]])を採用。DVDビデオとの互換性を活かして映像との融合・低価格機種への展開などが見られるが、ソフト数ではスーパーオーディオCDの方が多い。一時は[[ベータマックス]]・[[VHS]]規格の対立のような[[規格争い]]が指摘されてきたが、その後オーディオ専業メーカーを中心にスーパーオーディオCD・DVDオーディオの両規格が再生可能な[[ユニバーサルプレーヤー]]が普及し、規格提唱メーカー(ソニーはスーパーオーディオCD専用、[[パナソニック|松下電器(現・パナソニック)]]と日本ビクターはDVDオーディオ専用、[[パイオニア]]と[[オンキヨー]]からもそれぞれスーパーオーディオCD専用プレーヤーが発売された<ref>もっとも、パイオニアは当初DVDオーディオ陣営であったが、[[2001年]]以降に発売された新規機種からスーパーオーディオCD対応のDVDオーディオプレーヤーを発売している経緯がある(2008年度に発売された製品まで)。</ref>)以外はほぼその方向に向かった。しかしその後DVDオーディオは普及せず、SACD/CDが再生可能な機種が目立つようになってきた。
 
== 注釈 ==
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