「地雷処理戦車」の版間の差分

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また、戦車の前面に鋤・ローラー・ハンマー・鎖付きの回転機構を取り付け、地雷を掘り起こす・押しつぶす・叩き潰す・長い鎖で打ち据える等といった地雷処理用(器具付き)戦車が使用され、鋤式は現代の戦車にも見受けられる。さらに、戦車に巨大なローラー式の車輪を取り付け、[[地雷原]]を突破しようという戦車も作られた。
 
珍しいのはドイツ軍で、'''シーネンロイマー'''と呼ばれる地雷処理戦車を開発した。これは巨大な車輪(車体前部左右に2つ、後部下に半分くらいの直径のが1つ)の外周に分厚い鉄板を取り付けたもので、これで地雷を処理しようというものである。因みに上部には[[1号戦車]]の砲塔(7.92㎜機銃2門搭載)が防御用につけられていた。
[[第二次世界大戦]]における[[ノルマンディー上陸作戦]]では、フランス海岸線(砂浜)に敷設された地雷を手早く処理する事が作戦成功の可否を握っていた事から、同種車両の活躍が期待された。しかし大掛かりな装置である上に、真っ先に敵防衛線に突入せざるを得ない事から損耗が激しく、期待された性能を発揮する事無く破壊されている。
 
[[第二次世界大戦]]における[[ノルマンディー上陸作戦]]では、フランス海岸線(砂浜)に敷設された地雷を手早く処理する事が作戦成功の可否を握っていた事から、同種戦車の前にローラーを取り付けるなどした車両の活躍が期待された。しかし大掛かりな装置である上に、真っ先に敵防衛線に突入せざるを得ない事から損耗が激しく、期待された性能を発揮する事無く破壊されている。またこうした戦車は前にあるローラーがもうもうと砂煙をあげるため、通常どうり砲塔を前にしておくと、砲口から砂が入り、戦車砲がだめになるので砲塔をうしろに向けざるを得ず、正面方向に対し反撃ができなかった
 
今日では長い爆薬の帯付き竿を通常の戦車や工作車両の動力で地雷原に押し込んで起爆させ、地雷を一掃する方式が用いられ、これらは一般の戦車を対象とした付属装備となっているものの、大規模な地雷原にあっては、作戦行動直前に[[気化爆弾]]で対象地域ごと爆破してしまう戦術が取られている。