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馳夫 (会話 | 投稿記録)
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{{出典の明記|date=2011年12月}}
'''ヒステリー'''({{lang-de|Hysterie}}, {{lang-en|hysteria}}, {{lang-el|ὑστερία}} (hystería))とは、主に以下の意味で使われている。
#かつての[[精神医学]]において、転換症状と[[解離症状]]を主とする精神疾患群を指していた語。
#転じて、一般の人がヒステリーと言う場合、'''単に短気であること'''や、'''[[興奮]]・激情により[[感情]]が易変し、コントロールが出来なくなる様子のこと'''をさすことが多い。[[大韓民国|韓国]]にも、この様子に類似した[[火病]]と言われる精神疾患群が存在する。どちらも日本国内においては、本来の意味とは無関係に使用される場合が多く、しばしば蔑視のニュアンスを含む。略して'''ヒス'''ともいい(例:ヒスを起こす)、人物に対して「ヒステリー持ち」などという表現がされる場合は、この様な状態にしばしば陥る人物を指すことが多い。
#また、人々が、社会集団に対し、'''社会的緊張状態のもと、通常の状態では論理的・倫理的に説明のつかないような行動をとる'''、集団[[パニック]]状態がみられることがあり、しばしば[[集団ヒステリー]]{{enlink|mass hysteria}}とよばれる。[[モラル・パニック]]も参照。
 
以下は精神医学用語として使われてきたヒステリーという語についての記述である。後述するように、現代の精神医学ではヒステリーの語は使われなくなっている。
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==治療と医学的見解==
 
[[1563年]]、[[オランダ]]の医師[[ピーテル・ファン・フォーレスト]](1512-97)は、昔から伝わるヒステリーなどを含めた「女性の病治療」に賛同し「産婆の手技による[[性器]]への直接の刺激」が効果的だと医学的所見を纏め「貞淑な[[未亡人]]や修道女に有効な効果がみられる」と記しており「売春婦や既婚女性はこの施術を行うより配偶者(異性)との[[性行為]]が効果的である」との見解を述べている。
 
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このような経緯に加えて、「ヒステリー」が一般用語として雑多な意味に用いられていることから、'''現在の精神医学では基本的には「ヒステリー」という用語を使用していない'''。
 
かつてヒステリーに分類されていた精神疾患についての詳しい情報は、[[解離性障害]]、[[身体表現性障害]]の項を参照されたい
 
== 関連項目 ==