「ツール・ド・フランス1995」の版間の差分

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==今大会の概要==
 
途中から豪雨に見舞われた[[サン=ブリユー]]でのプロローグでは前半に出走し勝負をかけた一発屋の[[ジャッキー・デュラン]]が優勝する一方、前年に続き優勝を狙ったボードマンは雨中にも関わらず無謀な勝負に出て転倒、骨折してたった2分でツールを去るという波乱の幕開けとなった。
 
序盤はスプリンターたちの影に隠れていた感のあったインドゥラインだが、アルデンヌクラシックと同じコースを使った第7ステージで突然の奇襲。唯一食らいついた[[ヨハン・ブリュイネール]]を除いて全ての選手に50秒の差をつけるというこれまでに無い走りを見せた。第8ステージの個人タイムトライアルを制し、予定通りともいう形でここでマイヨを奪った。総合2位には区間でも2位だった[[ビャルヌ・リース]]。
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第15ステージは6つの峠を超える今大会の難関ステージだったが、ビランクが全ての峠でトップに立って区間優勝を果たす。しかしインドゥラインはしっかりとツェーレらを抑え切り、ここで決着をつけた。
華やかな山岳ステージではあったが、ここで大きな悲劇が発生した。34km地点、ポルテ・ダスペット峠の下りで集団落車が発生。モトローラチームで[[ランス・アームストロング]]のアシストを務めていた[[バルセロナオリンピックにおける自転車競技|バルセロナ五輪]]金メダリスト、[[ファビオ・カサルテッリ]]がコンクリート製の車止めに激突して死亡したほか、崖下に転落した数名が重傷を負った。このため第16ステージは追悼走行となり、モトローラの選手を先頭に時速30km前後で走行し全員同タイムで終了、このステージの各ポイントにかけられていた賞金は全てカサルテッリ夫人に寄贈された。