「二重音字」の版間の差分

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*[[ベトナム語]]の '''tr'''
*:元来は、'''そり舌で発音する t 音'''( {{IPA|ʈ}}。→ [[無声そり舌破裂音]])を表現するために考案された組み字であった。なお、[[クォック・グー]](ベトナムの正書法)でこの綴りが定められたのは17世紀のことだったが、その後音韻の変化があり、現代のベトナム標準語では'''英語の ch に近い音'''になっている。たとえばベトナム人の姓 {{lang|vi|'''Trần'''}} (漢字では「陳」のベトナム読み)は、欧米や日本語では普通「トラン」という写すと間違われることもあるが、( → 例: [[トラン・ヌー・イエン・ケー]])本来の音は「チャン」または「チュン」、英語風に書けば chun のような音に近く、tran とか trun のように聞こえることは全くない。
*:また逆にベトナム人が、英語の trainや treeを「チェイン」「チー」と発音してしまうことが頻繁にある。
*[[ナワトル語]]の '''tl'''
*:特殊な[[破擦音]]であり、音標記号では {{IPA|tɬ}} などと書かれるが、ナワトル語の中では単一の[[音素]]を構成している。「ナワ“トル”」というように語末に立つことが多く、日本語では通常「トル」と書かれるが、本来の音は仮名にするのも難しい、なんとも不思議な音。