「辻直四郎」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
補記
1行目:
{{出典の明記|date=2011年7月}}
{{統合文字|辻}}
{{Hinduism}}
11 ⟶ 10行目:
1927年に、東京帝大印度哲学梵文学科・梵語学梵文学講座の担当講師、同年助教授となり、1932年に同講座は印度哲学科と併合し、1942年に教授に就いた。門下生に[[仏教学者]]の[[渡辺照宏]]、インド文学者の[[田中於菟弥]]、古典文献学の[[原實]]、インド学者の[[松山俊太郎]]、[[言語学者]]・[[西洋古典学]]者の[[高津春繁]]等、多数がいる。
 
1960年の定年退官後は、[[慶應義塾大学]]教授に就任した。創設者の一員であった[[東洋文庫]]理事を経て、1974年には理事長となり没時まで務めた。1953年[[日本学士院]]会員に選ばれ、1978年に[[文化功労者]]となった。
 
没後蔵書1万2000点が東洋文庫に所蔵され、「辻文庫目録で所蔵が発刊されている。なお一高時代の同級生には[[川端康成]]がいる。大相撲を好み、和服で講義した。墓所は門下生の[[井上禅定]]が住職を務めていた[[東慶寺]]にある。
 
座談会での門下生との回想が、『[[東方学会|東方学回想]] Ⅵ 学問の思い出〈2〉』([[刀水書房]]、2000年)に収録されている。
19 ⟶ 18行目:
==著書==
*『梵語文法』 福島直四郎・田中於菟弥 仏教年鑑社, 1933
*『[[ウパニシャッド]]』 [[NHK出版|日本放送出版協会]]〈ラジオ新書〉, 1942/[[講談社学術文庫]], 1990
*『印度 南方民俗誌叢書.5 (編著)』 偕成社, 1943/復刻版 名著普及会, 1986
**「言語と文学」、「梵文金華瑶英」を収録
*『[[ブラーフマナ]]とシュラウタ・スートラとの関係』 [[東洋文庫]], 1952
*『ヴェーダとウパニシャッド』 [[創元社]], 1953
*『[[インド]]文明の曙 ヴェーダとウパニシャッド』 [[岩波新書]]青版, 1967
*『現存[[ヤジュル・ヴェーダ]]文献 古代インドの祭式に関する根本資料の文献学的研究』 東洋文庫 1970
*『[[サンスクリット]]学史  岩波書店〈岩波全書, 1973
*『[[サンスクリット]]学史  岩波書店〈岩波全書, 1974
*『サンスクリット読本』 春秋社, 1975
*『ヴェーダ学論集』 [[岩波書店]], 1977
*『古代インドの説話  ブラーフマナ文献より』 [[春秋社]], 1978
*『辻直四郎著作集』 全4巻 )、[[法藏館]], 1981-82
**※第1.2巻は『ヴェーダ学論集』、3巻は『インド文学論集』、4巻は『言語学』
 
==翻訳==
*『[[バガヴァッド・ギーター]]』 刀江書院, 1950/インド古典叢書.[[講談社]], 1980 (遺著)1950
*『インドの発見  (上下)』  [[ジャワハルラール・ネルー|J・ネルー]]  岩波書店[[飯塚浩二]]・[[蝋山芳郎]]共訳)岩波書店, 1953-56
*『[[ジャータカ]]物語』  [[渡辺照宏]]と共訳 岩波少年文庫, 1956、改版1987、新装版2006
*『[[シャクンタラー]]』 [[カーリダーサ]] 刀江書院, 1956/[[岩波文庫]], 19771956
*『世界文學大系4 インド集』 筑摩書房,1959ヴェーダ文学・シャクンタラー・サンスクリット[[抒情詩]]ほかの訳を収録
**『インド アラビア ペルシア集』(筑摩世界文学大系9、筑摩書房、1974)にも、ヴェーダほかの訳が収録。
*『[[ヴェーダ]]・[[アヴェスタ]] 世界古典文学全集3』 [[筑摩書房]], 1967、復刊2005ほか<br> 他に訳者は[[岩本裕]]、[[服部正明]]、[[伊藤義教]]ほか。
*『[[リグ・ヴェーダ]]讃歌』 岩波文庫, 1970
*『シャクンタラー姫』[[岩波文庫]], 1977。改訳版・詳細な解説を収録
*『[[アタルヴァ・ヴェーダ]]讃歌 古代インドの呪法』 岩波文庫, 1979、復刊1992/1998・2014
*『バガヴァッド・ギーター』[[講談社]]〈インド古典叢書〉, 1980。改訳版の遺著
 
==参考==
*『東洋学の系譜 第2集』([[江上波夫]]編、[[大修館書店]]、1994)
**「辻直四郎」の項目。大正後期から[[昭和]]にかけ活躍した東洋学者24名の業績を紹介。
 
{{DEFAULTSORT:つし なおしろう}}