「明朝体」の版間の差分
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=== 字体問題 ===
明朝体は活字の書体として成立したため、書き文字よりも字体が固定化しやすい傾向がある。また、様式化のために
木版印刷や活字による活版印刷における印刷用書体として成立したその字体は当時の通用字体又はは正字体を反映して様式化されたものであった。例えば、筆押えは楷書では運筆上で軽く添えるだけのもので、明朝体のような様式化されたものではない。そのほかにも、くさかんむりを3画につくるという明朝体は、楷書体が原則として4画につくるのと対立した。そして、ぐうのあし({{JIS2004フォント|禸}})の1画目の始めの位置と2画目の始めの位置が同じである明朝体は、1画目と2画目を左上で交わらせる楷書体と対立した。また、『康熙字典』において、『[[説文解字]]』などにのっとって新たに定められた正字はこれらと異なっていた。それまでの「隠」と「隱」のような字画の構成要素の不足で正誤又は正俗字体を区別していたのに加えて、書体の変遷として通用していた「曽」の点画の向きが『説文』の小篆のものと異なるのを問題として「曾」を正字とするなどとなされたのである。
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