「単結晶」の版間の差分

編集の要約なし
m (ボット: 言語間リンク 19 件をウィキデータ上の d:q754943 に転記)
 
== 製造 ==
単純な有機化合物や無機塩の単結晶は次のようにして作ることができる。まず、溶質を溶媒に溶かして溶液を調製する。この溶液をゆっくりと冷却するか、徐々に溶媒を[[蒸発]]させると結晶が発生・成長する。この際、冷却や蒸発が速すぎると[[多結晶]]や[[双晶]]となりやすい。小結晶を種として入れておき、[[結晶化]]を促進させることもある。半導体シリコンの単結晶の製造では既にそれまでに作った単結晶の小片を種結晶として使用し、るつぼから回転させながら微速度で引き上げる。ガスタービンに使用する単結晶ブレードの製造では加熱炉の中の鋳型の内部を溶融金属で満たし、鋳型の基部を水冷しておく。鋳型を微速度で下げることで金属は下から凝固を始めるが、この際、鋳型下部の一部に「セレクタ」と呼ばれる細く絞られた部分があるために、凝固する結晶粒界の内のただ1つだけがこのセレクタ部を経由して結晶が続いたまま成長する。このため鋳型の本体部分はすべて単結晶で構成されることになる<ref>佐藤幸徳著  『マイクロガスタービンの本』  日刊工業新聞社  2003年12月28日初版1刷発行  ISBN 4526052132</ref>。[[超短パルス]][[レーザー]]によって結晶核を発生させる方法も開発されている<ref>[http://innovation.nikkeibp.co.jp/etb/20050826-01.html 「阪大発ベンチャーの創晶、タンパク質結晶化受託を事業化」] 日経BP 先端技術事業化サイト</ref>。
[[超短パルス]][[レーザー]]によって結晶核を発生させる方法も開発されている<ref>「阪大発ベンチャーの創晶、タンパク質結晶化受託を事業化」, 日経BP 先端技術事業化サイト[http://innovation.nikkeibp.co.jp/etb/20050826-01.html]</ref>。
 
分子量が大きく、また軟らかいタンパク質は、重力のために構造が歪みきれいな単結晶が得にくい。これを解決するために、強磁場中<ref>[http://www.jst.go.jp/pr/announce/20000704/hosoku.html 「新薬につながる高品質タンパク質単結晶作製に成功」,] 科学技術振興事業団, 平成122000年7月4日[http://www.jst.go.jp/pr/announce/20000704/hosoku.html]</ref>や、[[宇宙ステーション]]<ref>[http://www.jaxa.jp/press/2003/11/20031119_protein_j.html 「高品質タンパク質結晶生成プロジェクト 第2回宇宙実験結果速報」] 宇宙航空研究開発機構 2003年11月19日</ref>などの[[微小重力]]環境での結晶作製が試みられている。
第2回宇宙実験結果速報」, 宇宙航空研究開発機構,平成15年11月19日[http://www.jaxa.jp/press/2003/11/20031119_protein_j.html]</ref>などの[[微小重力]]環境での結晶作製が試みられている。
 
== 参考文献 ==
<references />
 
== 関連項目 ==
*[[エピタキシャル成長]]
*[[完全結晶]]
匿名利用者