「ジャネット・イエレン」の版間の差分

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==FRBでの実務==
[[File:Monetary Base Capture2.JPG|right|x300px|Data Source: FRED, Federal Reserve Economic Data, Federal Reserve Bank of St. Louis: St. Louis Monthly Reserves and Monetary Base; http://research.stlouisfed.org/fred2/series/AMBSL; accessed 2014-02-12."Federal Reserve Bank of St. Louis]]
イエレンは前副議長として、アメリカの2008年ごろ以降の経済危機に対して、マネタリーベースの大幅な増加による大規模な量的金融緩和政策に参画した(右図)。最終的にマネタリーベースは4兆ドルを超えた。この量的金融緩和政策はアメリカの経済をよく良好に回復させたとして高い評価が見受けられる。バーナンキやイエレンが率いる米連邦準備理事会は長期にわたる金融緩和により、景気がある程度回復したと見ると、2013年末から月100億ドルづつの量的金融緩和の縮小を開始し、10カ月ほどで量的金融緩和によるマネタリーベースの増加は終了する予定である可能性が高い。バーナンキの退任の後、イエレンが新議長になった後もイエレンはその方針を踏襲している([[ベン・バーナンキ]]の項などを参照)。
 
イエレン新議長は2014年5月8日行った上院予算委員会での証言で、適切なバランスシートの規模について決定を急がない考えを示し、危機前の水準に戻すには5-8年近く要する可能性があると指摘した。「長期的なバランスシートの規模については決定しておらず、政策の正常化が進行するまでおそらく決定を見送るだろう」、だが2014年現在の水準を「大幅に下回る見通し」とした<ref>[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DO1DM20140508 バランスシート、5-8年で危機前水準に=米FRB議長] Reuters 2014年5月9日</ref>。その後、2014年5月19日、バーナンキは「利上げは経済が正常化に向かっていることを示すため、利上げの時期が来ることを望む」、「金融政策の正常化に伴い、バランスシートを正常化させる必要はない」との見解を示した<ref>[http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DZ1W820140519 米FRB、バランスシート縮小の必要なし=バーナンキ前議長] Reuters 2014年5月20日</ref>。