「コルシカ語」の版間の差分

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1960年代以降、コルシカ島のフランス語化が急速に進んだため、コルシカ語を日常語、[[母語]]とする者は高齢者に限られ、若い世代はフランス語が日常語、[[母語]]となっている。しかし、1980年代から学校で教育され、音楽やテレビ・ラジオ放送、広告・商標でも用いられるようになり、かろうじてその衰退を食い止めている。
 
[[フランス共和国]]では[[フランス語]]のみが実質上[[公用語]]であり、コルシカ語には法的地位はない。2008年7月に[[フランス共和国憲法]]が改正され、第75条の1で、「地域語が(フランスの)[[文化遺産]]である」という規定が設けられたが、これはコルシカ語を公用語として認定するものではない。コルシカ語をフランス語と併せてコルシカ島での二言語公用語にする動きはたびたび見られ、2013年5月には[[コルス]]議会の議決により島内ニ言語公用語が採択されたが、実現[[マニュエル・ヴァルス]]内相(当時)は、[[フランス共和国憲法]]の規定(第2条)に抵触するとして反対意見を述べるど、この議決が将来的に無効になる可能性もある
 
コルシカ語は、言語学的に、地理的、歴史的に近接している[[イタリア語]]、特にその中部方言群の一つである[[トスカナ]]方言に近似している。標準イタリア語とも近い。1970年代に確定した[[綴字法]]もイタリア語に近いものを採用している。しかしながら、コルシカ語の音声はやや複雑であるため、書体ではイタリア語からの類推はほぼ可能だが、会話では双方のコミュニケーションは比較的成立しにくい。