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'''サブプライム住宅ローン危機'''(サブプライムじゅうたくローンきき、{{lang-en-short|Subprime mortgage crisis}})は、[[アメリカ合衆国]]に置いて
[[2008年]][[9月15日]]に、米国の大手[[投資銀行]]である[[リーマン・ブラザーズ]]が[[倒産]]した事を引き金に発生した経済ショックである'''[[リーマン・ショック]]'''の原因と成った。時系列としては、まず2006年末辺りから本項で述べる'''サブプライム住宅ローン危機'''の発生があり、次に米国内に置いて2008年後半に[[リーマン・ショック]]が起き、[[世界金融危機]]へと発展した。
'''サブプライム住宅ローン危機'''あるいは'''サブプライム問題'''の語は、更に[[リーマン・ショック]]を契機として発生した、一連の連鎖的な'''[[世界金融危機]]'''をも含めて指す場合がある。
本項では、主に[[サブプライム・ローン]]の[[不良債権]]化と、価格の急落に因る市場崩壊、その後になされた措置等について述べる。
==概要==
近年米国の[[サブプライムローン|サブプライム]]層に貸し出された住宅ローンのうち凡そ 80%が変動金利型 ([[:en:Adjustable-rate mortgage]]) だった<ref name="DODD">{{citation|first=Chris|last=Dodd| year = 2007 | url=http://dodd.senate.gov/?q=node/3731 |title=Senator Dodd: Create, Sustain, Preserve, and Protect the American Dream of Home Ownership |publisher=dodd.senate.gov |date=2007-02-07 | accessdate=2009-02-18}}</ref>。米国の住宅価格が 2006年中盤にピークを迎えた後に急速に値崩れを始めた中、ローンの借り換えは前より難しくなった。変動金利型ローンの金利は切り上げられたので、弁済金の滞納が増加した。サブプライム住宅ローンの債権を組み込んだ証券を所有していた金融機関は種類も数も多数に上ったが、こうした証券は価値の殆どを失った。この結果、多くの銀行や政府系企業が資本の大幅な毀損を蒙り、世界的な信用収縮が起こった。
その為、[[市場原理主義]]や[[新自由主義]]の失敗例として、批判される事が多々ある。
==背景と事件の経緯==
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