「平成猿蟹合戦図」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
26行目:
 
== ストーリー ==
 深夜の東京・歌舞伎町。仕事帰りのバーテンダー・浜本純平は、ひき逃げ事件を目撃した。その後、ニュースで事件を見ていた純平は逮捕された男と現場で見たドライバーが別人だと気づく。弟分のホスト・真島朋生と相談し、チンピラの垣内に頼んで調べてもらったところ、どうやら真犯人は世界的チェリストの湊圭司で、その兄の奥野宏司が罪をかぶっているようだ。純平は一攫千金を狙って弟分のホスト・朋生と一緒に湊をゆすることに決めた。
 
 そのころ、長崎から朋生を追って妻の美月が子連れで上京してきた。自分の家もない朋生ではどうにもならないと、純平は美月をとりあえず自分が働いているクラブ「蘭」のママ・山下美姫に預ける。美月はそのうち、クラブの人気者になり、やがては芸能界デビューも果たす。
 
 朋生が思い切ってかけた脅迫電話はことのほかうまく行き、湊を呼び出すことに成功するが、その様子を遠くから見ていたのが湊のマネージャー・園夕子だった。自分に黙って何かこそこそ動いている湊のあとをつけてきたのだ。夕子に問い詰められて、その迫力にあっさり負けた純平は、すぐに恐喝を諦めてしまう。夕子は、その後も屈託なく連絡をしてくる純平を憎めず、その周囲を盛り上げる明るく前向きなキャラクターに興味を持ち始めた。
 
 ところで実は、湊は相手をわざとひき殺していた。それがかつて自分の両親を死においやった榎本という男だと気づいたからだ。榎本の背後には大物衆議院議員・徳田重光がいる。徳田は最近、再開発の利権を狙って歌舞伎町に手を出してきていた。その魔の手はやがて「蘭」にもおよび、店には殺し屋・木島兄弟たちの嫌がらせが続く。美姫は恋人の元ヤクザ・高坂らと対抗するが、徳田は公的機関も駆使して、弱い立場の街の人々を追い出そうとしていた。湊も徳田も純平も秋田出身ということを知った夕子は、徳田を懲らしめる方法を思いついく。それは、なんと、次の選挙で純平を徳田の対抗馬として立候補させることだった・・