「判決 (国際司法裁判所)」の版間の差分

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[[File:Eerste na-oorlogse zitting van het Internationaal Hof van Justititie Weeknummer 48-09 - Open Beelden - 30541.ogv|thumb|1947年に[[イギリス]]が[[アルバニア]]を提訴した[[コルフ海峡事件]]について報じたニュース映像(オランダ語)。このコルフ海峡事件は戦後設立されたICJに初めて提訴された事案である。1949年に判決が下された<ref name="国際法辞典159">「コルフ海峡事件」、[[#国際法辞典|『国際法辞典』]]、159頁。</ref>。]]
本項目では'''国際司法裁判所の判決'''について述べる。[[国際司法裁判所]](ICJ)の係争事件では基本的に国家のみが当事者となることができるが、[[国際連合総会|国連総会]]や[[国際連合安全保障理事会|国連安保理]]などといった国連機関による諮問に対してICJが下す意見のことを[[勧告的意見]]といい、国家間の裁判における係争事件の判決とは区別される<ref name="小寺429-430">[[#小寺(2006)|小寺(2006)]]、429-430頁。</ref>。[[国際司法裁判所規程|ICJ規程]][[:s:国際司法裁判所規程#第59条|第59条]]によりICJの判決は紛争当事国に対してだけ法的拘束力がおよぶことと定められており<ref name="国際法辞典104-105">「国際司法裁判所」、[[#国際法辞典|『国際法辞典』]]、104-105頁。</ref>、これにより判例としての先例拘束性は否定されている<ref name="杉原427-428">[[#杉原(2008)|杉原(2008)]]、428-429頁。</ref>。しかし実際には裁判で多くの過去の裁判例が引用されており<ref name="国際法辞典104-105"/>、実質的に[[判例法]]としての役割を果たしている<ref name="杉原427-428"/>。