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== 概要 ==
動力発生源(人力や[[エンジン]]など)で生み出された動力を使用する際、動力発生源から直接使用する場合は1本の軸などで伝達すれば済む。しかし、動力発生源と出力軸の間で、希望する回転速度や回転方向、トルクなどが異なる場合に、歯数の異なる[[歯車]](ギア)などを組み合わせて希望する出力を得られるようにするための装置をトランスミッションと言う。動力発生源などの入力軸と、車軸などの出力軸との間に、単数あるいは複数の歯車などを介入させることにより、入力された力の回転数や回転方向を調整・操作し、トルクや回転数を変化させる役割を担う。なお動力発生源には人力やエンジンなどの内燃機関、[[電動機]]などの他に、火力、水力、風力なども挙げられる
 
多くの場合、トランスミッションは複数のギア比を持ち、速度変化に応じて切り替えることができる。この切り替えは運転者による手動で行われる場合や、自動で行われる場合がある。前進や後退などの方向の制御も行われる。単に原動機の出力の速度とトルクを変更するだけのシングルレシオトランスミッションもある。歯車を歯数の異なるものに切り替えることで変速を行うが、歯車の代わりにベルトなどを用いた[[無段変速機|無段変速機構]]や、フルードなどの[[流体]]を用いた物も存在する。従来のギアとベルトのトランスミッションだけが、速度やトルクの適応のための機構ではない。それに取って代わる機構として、トルクコンバーターや動力変換(ディーゼル・エレクトリック方式や油圧装置など)も含まれる。混成による形態もある。変速作業は当初人間などが手作業で切り替えていたが、自動化装置の進歩により自動的に最適な出力を得られる自動変速機構もさまざまな場所で使用されている。代表的な事例に挙げられるのが、自動車の[[マニュアルトランスミッション]](手動変速機構)に対する[[オートマチックトランスミッション]](自動変速機構)である。
 
自動車([[乗用車]]・[[商用車]])、[[オートバイ]]、[[自転車]]、[[建設機械]]、[[ベルトコンベア]]、[[エレベーター]]、[[エスカレーター]]、[[クレーン]]、[[車椅子]]、[[ロボット]]、その他様々な用途で動力変換に使用される。
==機構==
動力発生源などの入力軸と、車軸などの出力軸との間に、単数あるいは複数の歯車などを介入させることにより、入力された力の回転数や回転方向を調整・操作し、トルクや回転数を変化させる役割を担う。なお動力発生源には人力やエンジンなどの内燃機関、[[電動機]]などの他に、火力、水力、風力なども挙げられる。
 
通常、歯車を歯数の異なるものに切り替えることで変速を行うが、歯車の代わりにベルトなどを用いた[[無段変速機|無段変速機構]]や、フルードなどの[[流体]]を用いた物も存在する。
 
なお、変速作業は当初人間などが手作業で切り替えていたが、自動化装置の進歩により自動的に最適な出力を得られる自動変速機構もさまざまな場所で使用されている。代表的な事例に挙げられるのが、自動車の[[マニュアルトランスミッション]](手動変速機構)に対する[[オートマチックトランスミッション]](自動変速機構)である。
 
従来のギアとベルトのトランスミッションだけが、速度やトルクの適応のための機構ではない。それに取って代わる機構として、トルクコンバーターや動力変換(ディーゼル・エレクトリック方式や油圧装置など)も含まれる。混成による形態もある。
 
== 使用例 ==
自動車([[乗用車]]・[[商用車]])、[[オートバイ]]、[[自転車]]、[[建設機械]]、[[ベルトコンベア]]、[[エレベーター]]、[[エスカレーター]]、[[クレーン]]、[[車椅子]]、[[ロボット]]、その他様々な用途で動力変換に使用される。
 
== 種類(自動車) ==