「ダイアトニック」の版間の差分

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ちなみに、手鍵盤(ピアノやオルガンの鍵盤と同じ、黒鍵と白鍵の板状の鍵盤)は、一つの鍵盤が占める面積がボタン鍵盤より広い。手鍵盤のアコーディオン(ピアノ式アコーディオンとも呼ぶ。日本で単に「アコーディオン」と呼ぶと普通はこのタイプを指す)は、中型~大型の蛇腹楽器に向いている。
 
=== 蛇腹楽器の多様化改良と分類呼称の「ねじれ」の発生 ===
初期の蛇腹楽器は、全音階(ダイアトニック・スケール)のみを弾ける素朴で小さなタイプが多く、それらはバイソニック(押し引き異音式)のボタン鍵盤が多かった。そのため、蛇腹楽器の関係者はバイソニックの意味で「ダイアトニック」という語を使うようになった。
一方、半音階(クロマティック・スケール)も網羅して弾ける蛇腹楽器は、初期の頃はおおむねユニソニック(押し引き同音式)だったため、蛇腹楽器の関係者はユニソニックの意味で「クロマティック」という語を使うようになった。
 
その後、蛇腹楽器の改良と多様化が進んだ。バイソニックの蛇腹楽器でも、半音のボタン鍵盤を追加して増やし、半音階も網羅できるタイプも現れた。しかし蛇腹楽器の世界では、長年の習慣をふまえ、クロマティック・スケールを弾ける蛇腹楽器でも、ボタン鍵盤がバイソニックなら、習慣的に「ダイアトニック」ないし「セミ・クロマティック」(準クロマティック式)と呼ぶ(このような呼称上の「ねじれ」は、西洋の楽器では珍しくない。例えば[[フルート]]は、現在は金属製の改良型が主流であるが、分類上は今も[[木管楽器]]」と呼ばれ、[[金管楽器]]とは呼ばれないその理由は実際、改良前の昔のフルートは木製だったからである。蛇腹楽器の呼称や分類も、金属製のフルーおける「ダイアニック」と木管楽器クロマティック」という慣用的分類ねじれも、これ同様の確信犯的な感覚があ似ている)。
 
=== 事実上は別種の楽器 ===