「ダイアトニック」の版間の差分

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蛇腹楽器の鍵盤には、ピアノやオルガンの鍵盤と同様の黒鍵と白鍵の板状の「手鍵盤」(ピアノ鍵盤)と、ボタン鍵盤がある。
 
細長い板状の形をしている手鍵盤よりも、ボタン鍵盤のほうが、狭いスペースにたくさん並べることができる。また鍵盤をダイアトニック式(押し引き異音式)の配列で並べれば、少ない鍵盤数でたくさんの高さの音を鳴らせる(理論的にはボタン数の2倍までの数の音を鳴らせる)。1820年代末に発明された初期の蛇腹楽器は、小型軽量であったため、ボタン鍵盤を採用した。また、イングリッシュ・[[コンサーティーナ]]を例外として、初期の蛇腹楽器はダイアトニック式だっの鍵盤配列を採用した。
 
ダイアトニック式は、小型軽量の蛇腹楽器に向いている反面、「ドレミファ」を鳴らすためには蛇腹を小刻みに押し引きしなければならない。楽器のサイズが大きくなると演奏がしにくくになる。結果として、ダイアトニック式のボタン鍵盤配列は、1kgから6kgくらいのあいだの小型~中型の蛇腹楽器に多い。
 
クロマティック式(押し引き同音式)の特徴は逆である。もともとボタン鍵盤の数が少ない小型軽量の蛇腹楽器でクロマティック式のボタン配列を採用すると、鳴らせる音域が狭くなってしまい、不利である。一方、蛇腹の押し引きの切り返しが不要であるぶん、中型~大型のサイズの楽器では演奏は有利になる。結果として、後に開発された6kg~10数kgの中型・大型の蛇腹楽器クロマティック式が多い(はクロマティック式だが例外的に小型である)
 
ちなみに、手鍵盤のアコーディオン(ピアノ式アコーディオン。現在の日本で最も普通に見られるタイプ)は、中型~大型の蛇腹楽器に向いている
 
=== 楽器の改良と分類呼称の「ねじれ」の発生 ===