「ウェブスター辞典」の版間の差分

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== ノア・ウェブスターのアメリカ英語辞典 ==
[[File:Noah Webster engraving.jpg|thumb|upright|ノア・ウェブスター]]
当時[[アメリカ合衆国|アメリカ]]国内の[[市場]]を席巻していた、[[読本]]や綴字教本の作者であるノア・ウェブスターは、辞典編纂に当たり数10年にわたる調査を実施。[[1806年]]に初の辞典『簡明英語辞典』を上梓する事となるが、[[{{仮リンク|綴字改定|en|English-language spelling reform|label=アメリカ式綴り]]}}(centreをcenterに、honourをhonorに、programmeをprogramとするなど)の他、[[文学]]に限らず[[芸術]]並びに[[科学]]関係の[[術語]]も収録するなど、その後の辞典の原形となる特徴を有していた。
 
=== アメリカ英語辞典初版 ===
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== 海賊版 ==
ウェブスターの[[助手]]を務めた後、主たる競合相手となる[[{{仮リンク|ジョセフ・エマーソン・ ウォーセスター]]|en|Joseph Emerson Worcester}}や、ウェブスターの娘婿に当たる[[イエール大学]][[教授]]の[[{{仮リンク|ョーンシー・A・ゴールドリッチ]]|en|Chauncey Allen Goodrich}}は[[1929年]]、ADEL初版の抄録を本人に無断で出版。出典が皆無という違いはあれど、収録語数や定義まで一緒であった。
 
皮肉な事に「原本」よりも大いに売れ、版を重ねたものの、当然の事ながらウェブスターの怒りを買う所となる<ref name="Gove" />。両者はこれに懲りず、ADEL1844年版の抄録を同年に[[ニューヨーク]]のハーパー&ブラザーズ社から出版。
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=== 改訂 ===
第3版の刊行以降、[[{{仮リンク|メリアム=ウェブスター]]|en|Merriam-Webster}}社は改訂を若干施したのみで版を重ねている。新語の追加に関しては[[1966年]]に付録を設けており、以後[[1971年]]、[[1976年]]、[[1981年]]、[[1986年]]、[[1993年]]そして[[2002年]]に増補版を刊行していった。ただ、過去数100年と比べ追加率が大幅に低下している。
 
メリアム=ウェブスター社のスタッフは[[2008年]]以降、完全版第4版(W4)の製作に取り掛かってはいるものの、刊行日は未定<ref>{{Cite web|url=http://www.neh.gov/news/humanities/2009-07/Webster.html |title=Webster's Third Dictionary |accessdate= 2010-02-03}}</ref>。
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「ウェブスター」の名を冠した辞典が余りにも多いため、最早特定の[[ブランド]]を意味する物では無くなってしまったが、その名を信頼する人は多い。近年ではウェブスターの名を冠しながらも、直接には関係が無い高名な辞書さえあり、混乱を招いている。
 
[[ランダムハウス]]社の{{仮リンク|ランダムハウスウェブスター辞典完全版辞典|en|Random House Webster's Unabridged Dictionary|label=ランダムハウス辞典]]}}は現在「ランダムハウス'''ウェブスター'''辞典」と呼ばれている他、[[マイクロソフト]]社の[[エンカルタ]]世界英語辞典は現在「エンカルタ'''ウェブスター'''辞典」の別名がある。
 
'''ウェブスター'''オンライン辞書[[ロゼッタ]]版も、メリアム=ウェブスターオンライン版と関係は無い。こちらは[[フィリップ・M・パーカー]]が他言語の[[オンライン辞書]]として、[[1999年]]に開発した物である<ref name=W-O-D>{{Cite web