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ひななみ (会話 | 投稿記録)
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'''シャークノーズ'''は、[[鮫]]の[[鼻]]のように尖った形態、およびその形をした対象物の名称。自動車や航空機、鉄道車両での使用例がある。
'''シャークノーズ'''とは、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス]]が[[ペンシルバニア鉄道]](PRR)のために製造した一連の[[キャブ・ユニット]]タイプの[[気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式|電気式]][[ディーゼル機関車]]の愛称である。そのデザインは、インダストリアル・デザイナーの[[レイモンド・ローウィ]]による。その名の通り、[[鮫]]の[[鼻]]のように尖った先頭形状を持つ。
 
== 自動車 ==
同性能の機関車で、丸みを帯びた車体形状のものは'''ベビーフェース'''と呼ぶ。
[[File:HillPhil1962.jpg|thumb|フェラーリ・156F1]]
自動車における'''シャークノーズ'''という名称は、1930年代から1940年代の流線型の[[自動車]]に付与された愛称である。その嚆矢は[[1936年]]の[[ウイリス]]のもので、[[第二次世界大戦]]が始まるまで製造された。この名称は[[1938年]]の[[グラハム・ペイジ]]の'''スプリット・オブ・モーション'''や1940年代の[[チャールズ・W・ナッシュ|ナッシュ]]のハドソンモデルでも使用された。
 
[[フェラーリ・156F1]]にもその外観からシャークノーズの愛称が付与されている。
== 解説 ==
シャークノーズと呼ばれる機関車は、3形式存在する。
* [[ボールドウィン DR-6シリーズディーゼル機関車]] - 旅客用機関車。'''パッセンジャー・シャークノーズ'''と呼ばれる。
* [[ボールドウィン DR-4-4-15形ディーゼル機関車]] - 貨物用機関車。'''フレート・シャークノーズ'''と呼ばれる。
* [[ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車]]
 
== 航空機 ==
旅客用の形式はPRRのみが所有し、貨物用の形式はPRR以外の鉄道会社、[[ニューヨーク・セントラル鉄道]](NYC)、[[ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道]](B&O)、[[エルジン・ジョリエット・アンド・イースタン鉄道]]も所有した。
[[戦闘機]]でこの形態が多く採用されており、[[ノーズアート]]においても鮫を描いた例が多数存在する。
 
== 鉄道車両 ==
本タイプを購入した鉄道で、最後まで使用したのはNYCであった。使用を停止したあと、[[1967年]]に[[マノンガヘイラ鉄道]]に1両6,000[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]で譲渡した。[[1972年]]にロードナンバー1205号・1216号の2両を除き、解体された。その2両も[[1976年]]にスクラップとして売却されたが、[[デラウェア・アンド・ハドソン鉄道]](D&H)がスクラップ業者より購入し、解体を免れた。<!--D&Hは、当時、[[アルコ]]の[[アルコ PA-1形ディーゼル機関車|PA-1形]]の最後の4両を運行していた。-->2両は[[ミシガン州]]のカストロライトが購入し、[[1978年]]からリース車両として[[ミシガン・ノーザン鉄道]]で使用された。<!--噂によれば、この2両はエスカナバ・アンド・レーク・スペリオル鉄道で20年以上に渡り、人目に触れずに保管されているという。--><!--年号は元項目により相違がある。[[ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車]]参照-->
[[ファイル:JRW Shinkansen Series 100 P11 sets 122-5062 side view.jpg|thumb|100系新幹線電車]]
シャークノーズの愛称を持つ鉄道車両には、新幹線の[[新幹線100系電車|100系]]・[[新幹線200系電車|200系]]<ref>{{Cite news |title=鉄道トリビア (192) 新幹線200系もうすぐ引退! 過去には2階建て車両もあった |newspaper=マイナビニュース |date=2013-03-02 |author=杉山淳一 |url=http://news.mynavi.jp/series/trivia/192/ |accessdate=2014-05-31}}</ref>やアメリカ合衆国のボールドウィン製ディーゼル機関車の例がある。
 
*=== [[ボールドウィンディーゼル機関車一覧]] ===
'''シャークノーズ'''という名称は、1930年代から1940年代の流線型の[[自動車]]に付与された愛称である。その嚆矢は[[1936年]]の[[ウイリス]]のもので、[[第二次世界大戦]]が始まるまで製造された。この名称は[[1938年]]の[[グラハム・ペイジ]]の'''スプリット・オブ・モーション'''や1940年代の[[チャールズ・W・ナッシュ|ナッシュ]]のハドソンモデルでも使用された。
[[ファイル:New York Central Baldwin sharknose locomotive.JPG|thumb|ボールドウィンRF-16]]
'''シャークノーズ'''とは、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス]]が[[ペンシルバニア鉄道]](PRR)のために製造した一連の[[キャブ・ユニット]]タイプの[[気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式|電気式]][[ディーゼル機関車]]の愛称である。そのデザインは、インダストリアル・デザイナーの[[レイモンド・ローウィ]]による。同性能名の通り機関車で[[鮫]]の[[鼻]]のように尖っ丸みを帯び先頭車体形状を持つのものは'''ベビーフェース'''と呼ぶ
 
シャークノーズと呼ばれるボールドウィン製の機関車は3形式存在する。
== 関連項目 ==
* [[ボールドウィン DR-6シリーズディーゼル機関車|DR-6-4-2000]] - 旅客用機関車。'''パッセンジャー・シャークノーズ'''と呼ばれる。
* [[ボールドウィン DR-4-4-15形ディーゼル機関車|DR-4-4-1500]] - 貨物用機関車。'''フレート・シャークノーズ'''と呼ばれる。
* [[ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車|RF-16]]
 
* [[ボールドウィンのディーゼル機関車一覧]]
旅客用の形式はPRRのみが所有し、貨物用の形式はPRR以外の鉄道会社、[[ニューヨーク・セントラル鉄道]](NYC)、[[ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道]](B&O)、[[エルジン・ジョリエット・アンド・イースタン鉄道]]も所有した。
 
本タイプを購入した鉄道で、最後まで使用したのはNYCであった。使用を停止したあと、[[1967年]]に[[マノンガヘイラ鉄道]]に1両6,000[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]で譲渡した。[[1972年]]にロードナンバー1205号・1216号の2両を除き、解体された。その2両も[[1976年]]にスクラップとして売却されたが、[[デラウェア・アンド・ハドソン鉄道]](D&H)がスクラップ業者より購入し、解体を免れた。<!--D&Hは、当時、[[アルコ]]の[[アルコ PA-1形ディーゼル機関車|PA-1]]の最後の4両を運行していた。-->2両は[[ミシガン州]]のカストロライトが購入し、[[1978年]]からリース車両として[[ミシガン・ノーザン鉄道]]で使用された。<!--噂によれば、この2両はエスカナバ・アンド・レーク・スペリオル鉄道で20年以上に渡り、人目に触れずに保管されているという。--><!--年号は元項目により相違がある。[[ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車]]参照-->
 
== 解説脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* {{cite book|author=Pinkepank, Jerry A.|title=The Second Diesel Spotter's Guide|publisher=Kalmbach Publishing Co., Milwaukee, WI|year=1973|id=ISBN 0-89024-026-4}}
 
== 関連項目 ==
{{DEFAULTSORT:しやくのす}}
* [[ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車一覧]]
 
{{DEFAULTSORT:しやくのす}}
[[Category:アメリカ合衆国のディーゼル機関車]]
[[Category:自動車の形態]]